* 「来月、凛誕生日なにしたい?」 ご飯を食べながら、佑月くんが言う。 「なんでもしてあげる。」 「なんでも?」 「なんでも。」 「じゃあ、温泉に行きたい!」 「温泉!いいね〜。」 「でも大丈夫かな、いろいろと」 なんと言いますか、その、世間の目が……。 私か頭の中をぐるぐるさせていると、佑月くんが「どっか泊まろうよ、一棟貸し切りとかにして」と私の頭を撫でた。