佑月くんが私を後ろから抱きしめる。私のお腹に手を回し、その手でそのままTシャツの裾を捲りあげようとする。
「ん!」佑月くんの手を掴む。
「なぁんで、いいじゃん。」
佑月くんが私の肩に顎を乗せて、甘ったるい声で言う。
「一緒にお風呂入ろっ。」
「ん。」
頷くと、佑月くんがにこって笑う。
先に私が湯船に入って、佑月くんが後から入ってきた。
佑月くんが湯船に浸かると、大量のお湯がざぶーんと溢れる。
佑月くんがお湯をすくい、顔をごしごしする。前髪を掻きあげて、はぁ〜って目を閉じる。「極楽、極楽。」
前髪を掻き上げた佑月くん、かっこいい。湯船のふちに乗せられた鍛えられた腕も、盛り上がる肩も、かっこいい。思わず見惚れる。
佑月くんが私の視線に気づいて、私のほっぺをむに、ってする。
それから湯船の中で私の体をくるんと回して自分の方に抱き寄せる。「極楽、極楽。」
