「眞鍋がさ、」
「あ、眞鍋に私この前朝エントランスで会ったよ。」
「あ、そうだあいつ。待ち伏せとかしやがって。」
「そういえばいつから待ってたんだろう……。」
「眞鍋が、マネージャーとしては、恋愛してほしくないけど、人としては、幸せそうなのが見れて嬉しい。って泣き出しちゃって。」
「眞鍋、いい人だよね。」
佑月くんの周りは、みんないい人だ。類は友を呼ぶ、とはよく言ったものだと思う。
「あら、凛が眞鍋褒めるなんて珍しい。いつもあんなキャンキャン吠えあってるのに。」






「眞鍋と、何話したの?」
「ん~?」


佑月くんが、リビングのソファに座って、テレビをつける。
「なんでもないよ」