佑月side


「開演10分前でーす!」
ステージの裏。スタッフさんが声を張り上げる。
「は〜い!」大樹が返事をする。


「ほれ、」亮が俺の衣装のジャケットを俺に渡す。「楽屋の椅子に掛かってたで。」
「あぁ、ごめんありがとう。」
「ジャケット忘れんなや。」
「あぁ……。」