事務所に来るのはこれで2度目だ。眞鍋さんが途中まで迎えに来てくれて、私の首に「関係者」のネームプレートを提げる。今回は堂々と(?)事務所に入った。
大樹くんが「凛ちゃんに作ってくれたやつなのに先に食べちゃってごめんね〜」って言う。
「あーもう全然いっぱい食べてください。祖母も嬉しそうでよかったです。みなさんに食べていただいて光栄です。」
ほんとに。
「おばあちゃん、ほんまに美味しいわこれ。旦那さんが羨ましい。」亮ちゃんがおばあちゃんに言うと、おばあちゃんが「まぁ……♪」って聞いたことない高い声を漏らした。おばあちゃんがすっかり乙女の顔になっている。
「おばあちゃん名前なんて言うん?」
「名前?文子(ふみこ)」
「じゃあ文(ふみ)ちゃんやなあ!」
アイドルってすげえ……てか亮ちゃんってすげえ……。
「凛ちゃんいつの間にこんな素敵なお友達できたの?やっぱりトーキョーってすごいのね!」
トーキョー、にほとんど来たことのないおばあちゃんがおったまびっくり、の顔をする。
トーキョーでも大分特殊な状況だとは思いますけどね。
