推しが隣に引っ越してきまして





飲み始めてから1時間くらい経ち、話題は再び恋バナへ。


「なあ、今まで佑月がどんな人を好きになってきたのか気にならへん?」亮ちゃんが私を見る。
「はあ?」佑月くんが焼き鳥をガブって食べる。「嫌だわお前と恋バナなんか」
「俺はめっちゃ気になる!」亮ちゃんが佑月くんを見る。
「どんな人を好きになったか〜?」佑月くんがうーんって考える。
「頭いいコ」
「あ〜佑月馬鹿な女の子嫌いやんな」
「嫌いっていうか……まあ嫌いだね。」佑月くんがふふ、って笑う。
「けど、タイプってタイプはないなぁ。」
「わかる!」亮ちゃんが頷く。「好きになった子がタイプ!」
「うーん、まあそうそう。」佑月くんの相槌がだんだん適当になってくる。
「恋って言うのは頭でするもんとちゃうねん。」亮ちゃんがテーブルの上にグイっと身を乗り出す。「恋って言うのは、するもんちゃうねん、落ちるもんやねん。」
「だからなんやねん」佑月くんがわざと亮ちゃんの口調を真似をする。
それから、「もう亮くん酔っ払うとめんどくさーい」って女の子の口調の真似をして、テーブルの上にせり出す亮ちゃんの、額をぐいぐいと押し戻す。