こうして僕は、僕の平凡で平穏な日常に突然嵐のように飛び込んできた異分子――古都琴子とともに、三ヶ月後の部活コンクール締め切り日までに文芸誌を作り上げるという、どう考えても達成不可能な目標に向かって走り出すことになったのだった。

 こんな非日常が僕の人生に降ってくるなんて、今日の朝まで想像すらしていなかったというのに。