======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
辻友紀乃・・・鍼灸師。柔道整復師。高校の茶道部後輩、幸田仙太郎を時々呼び出して『可愛がって』いる。
鴻巣恭子・・・辻鍼灸治療院の常連。
幸田仙太郎・・・辻鍼灸治療院の常連。辻の高校の茶道部後輩。
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私の名前は辻友紀乃。
辻は、所謂通り名。そして、旧姓。戸籍上は「大下」。
旦那は「腹上死」した。嘘。
本当は、がんだった。
膵臓がん、って奴だ。
私は、鍼灸師で柔道整復師だ。
お馴染みさんは、これでも多い方だ。
今日も、「お馴染みさん」の話。
針を刺しながら、鴻巣に言った。
「どや、最近は。旦那にサービスしてるか?蛸女。」
「イー!!旦那はええんよ。ウチ、あのオンナ、嫌い。」
「4チャンのオンナか。」
「石油無くなるって、騒ごうと思って、素人を専門家にして嘘言って。」
「七草がそうとか、か。」
「ナフサ言うのはな、原油を蒸留して作られる『粗製ガソリン』のことや。ナフサだけやなく、石油から作られるプラスチックやビニール、もろもろ。石油がなかったら皆影響するねん。知ったかぶりのアナウンサー、『尻穴(しりあな)』が何抜かしとるんや、言う話。」
「総理は、来年まで確保、って言うてたで。」
「そんで、6月末までに確実に無くなる。」て言うたこと、『需要が供給を上回ると言いたかっただけ。』って言い出した。ほな、6月は余計でしょうが。言い過ぎました、って謝罪なし。洗濯板の。」
「あのオンナ、旦那は?」
「行けずゴケ。そやから、イケズ。」
「なるほどなあ。イケズのなます、か。」
「そうでおます。」
鴻巣が、服を着て、精算して出て行くと、待合室の幸田が吹き出した。
「何がおかしいねん。」
「いやあ、俺の前が鴻巣さんやと、テレビ要らんわ。」
「ほな、受信料払って。」
「アホな。」
―完―


