======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
辻友紀乃・・・鍼灸師。柔道整復師。高校の茶道部後輩、幸田仙太郎を時々呼び出して『可愛がって』いる。
幸田仙太郎・・・辻鍼灸治療院の常連。辻の高校の茶道部後輩。
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私の名前は辻友紀乃。
辻は、所謂通り名。そして、旧姓。戸籍上は「大下」。
旦那は「腹上死」した。嘘。
本当は、がんだった。
膵臓がん、って奴だ。
私は、鍼灸師で柔道整復師だ。
お馴染みさんは、これでも多い方だ。
今日も、「お馴染みさん」の話。
言うても、幸田や。
私は、幸田の妻、澄子の近況を聞いて、笑い転げた。
「先輩、笑いすぎ。風邪引いてるから言うて、店ではマスクずっとしてました。気にはなってたけど、俺も忙しかったし。」
「で、一日何回求めてくるんや。夜しか『夜伽』できへんやろうけど。」
「2回。3回目は『ロープ、ロープ!』って言って逃げてます、。実際、次の日仕事やし。」
「ほな、休みの日は、やりまくりやな。避妊せんでええんやから、好きなだけしいや。私が治療で何とかカバーするし。今日、久しぶりに、電気針にしとくな。強めにな。」
「お願いします。」
「ワコは、諦めたんか、メカケ。」
「研一さんの、院長の嫁さん、きついらしいです。そやから、プライベートの電話やメールは控えめ。電話見つかったら、俺のクライアントからの問い合わせ、ってことにしてますわ。研一さんとは親しいから、『変な虫』でないことは保証付きやし。でも、会長は、前の院長は、勧めてきます。お前やったら、不倫でもメカケでもええ。ワコが望むんならって。」
「お前は、何て答えてんの?」
「はあ。」
「小姑のことはともかく、相手の親が不倫勧めるって、前代未聞。」
「そう言う先輩かて勧めてますやん。前代未聞。」
「まあ、怪我の功名太子さんで良かったやん。」
「何ですか、それ。宗教ですか?」
「駄洒落ですけど、何か?」
そう言いながら、私は電圧を止め、電極からピンを外した。
「まあ、余計な病気みつから無かったのは、儲けモンですわ。」
幸田が帰った後、掃除道具置き場から、靴持ったワコが出てきた。
「ここで、添い寝するか?」
ワコは頷いて笑った。
やっぱり変わった子や。
―完―


