======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
辻友紀乃・・・鍼灸師。柔道整復師。高校の茶道部後輩、幸田仙太郎を時々呼び出して『可愛がって』いる。
幸田仙太郎・・・辻鍼灸治療院の常連。辻の高校の茶道部後輩。
桃井圭吾・・・幸田の紹介の患者。
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私の名前は辻友紀乃。
辻は、所謂通り名。そして、旧姓。戸籍上は「大下」。
旦那は「腹上死」した。嘘。
本当は、がんだった。
膵臓がん、って奴だ。
私は、鍼灸師で柔道整復師だ。
お馴染みさんは、これでも多い方だ。
今日も、「お馴染みさん」の話。
幸田の紹介の、桃井という患者や。
「どや。治ったか。」
「それがまた・・・。」
「どこのまたや。あ、ここのまたやな。」
私は、数カ所、針を挿し、5分程、置き針をした。
「気にするな、言うても、気になるわな。あんな。肩こりや、色んな凝りは、アホは起こることがないねん。アンタは、賢いから肩こる、腕こる、手首凝る。まあ、宿命やな、カシコの。アホはな、凝らへんねん。病気にもなりにくいんや。羨ましいか?ガンが発覚して手遅れになってるんは、そんなアホや。カシコはな。気ぃ付けるんや。他人に言うたらアカンで。イジメに遭うからな。幸田の知り合いやからって贔屓してへんで。」
「先生の話術、ですよね。」
「そや。べしゃりも治療の1つや。流行らへんとこはな、べしゃりが下手くそや。」
「じゃ、また、来ます。」
うまいこと言うたな。日記に書いとこ。
―完―


