ペルセウス流星群が流れる日

8月1日
僕は再びこの場所を訪れていた。
「こんばんは。昨日ぶりですね。」
僕は優しい穏やかな口調で話しかけた。
「こんばんは。なぜあなたは今日もこんなところに?」
くるりと後ろを向き長い髪をなびかせながら、返事をした。
「ペルセウス流星群の観察に来ました。今日から12日まで研究の一環として観察します。」
「そうですか。」
彼女はどこか悲しそうだった。
「あなたはどうしてここに?」
「さあ、どうしてでしょう。」
誤魔化されてしまった。
まあ、それもそうか。
昨晩会ったやつと楽しくおしゃべりなんてことそうそうない。
仲良くなるには根気強く話しかけるしかないみたいだ。
「ペルセウス流星群、知っていますか?」
「いえ、くわしくは。」
「ペルセウス流星群の観測ではペルセウス座の方向を見る必要がないためあまり知識のない人でも、比較的見やすく夏の風物詩として多くの人に親しまれている流星群です。」
「昔の人もこうやって空を見上げていたのでしょう。」
君は嬉しく懐かしむように、けれどなぜか申し訳なさそうに僕には見えた。
きっとあの日のことだろう。今度こそ僕が君の笑顔を取り戻してみせる。