君がいた世界の色

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恋愛41位(2025/11/22)

青春・恋愛

君がいた世界の色
作品番号
1761266
最終更新
2025/09/22
総文字数
65,979
ページ数
27ページ
ステータス
完結
いいね数
9
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恋愛41位(2025/11/22)

もし世界に色があるのだとしたら——?
それはきっと、誰かと出会い、誰かを大切だと思えた瞬間にだけ生まれるものなのかもしれない。

学校へ行く理由さえ見失っていた葵にとって、陽菜はまるで春の日差しのような存在だった。
無邪気で、まっすぐで、いつも人の心の温度を確かめるように笑う少女。
彼女と話す時間は、ありふれた放課後を少しだけ特別に染めてくれた。

しかし彼女は、限られた時間しか持っていなかった。

病室で静かに呼吸する陽菜を前に、葵は何度も迷い、逃げ、そしてまた彼女の笑顔に救われる。
「生きる」って何だろう。「好き」ってどこまで届くのだろう。

陽菜が残そうとした願いは、葵の心にどんな色を描いたのか。

これは、悲しみだけの物語じゃない。
喪失を抱えながらも、それでも前に進もうとする一人の少年の成長の物語だ。
そして、誰かを想う気持ちが、確かに世界の彩りを変えていくという、静かで力強い希望の物語でもある。

読後、きっとあなたの心にも、見たことのない色がひとつ残る。
あらすじ
あんなに彼女を幸せにすると誓ったのに、僕にはできやしなかった。僕って、生きている価値あるのかな。
16歳の葵は不登校の自分を嫌い、周囲と距離を置いて生きている。そんな葵にとっての唯一の救いは陽菜だった。
だが彼女は彼女は重い病を抱え 余命宣告を受けていた。
そんな葵はその事実を知りながら「忘れたように」振る舞っていた。忘れたのではなく、思い出したくないだけだった。

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