件名　re:メール転記いたします　毛利


毛利様

近藤宗近です。
確認ですが先にいただいていたメール文が５通目で間違いないでしょうか。
文字列はやはり暗号でした。数字だけ記載されている１通目のメールはそれだけで完結しています。というか暗号ですらありません。
２通目から５通目までは通しで一つの意味を込めてある暗号でした。
順に説明します。
１通目。意味のない数字の羅列の中に決まった数列が点在しています。
741115です。
アルファベットの番号を並べているだけです。
７　４　１１　１５の４文字です。
７＝ｈ
４＝e
11=l
15=p
aを0としているところが一般的ではないようです。起点を0とする暗号を示唆するものだったのでしょう。helpと書き綴った１通目。
２通目から５通目はシーザー暗号で間違いありません。以前も書きましたがキーになる文字を使って一つの文字列を変換し意味のない文字列にするのです。
キーは一通目のメールのhelp。
これを「たすけて」として使います。
２通目のキーは「た」。五十音順の１５番目。
３通目のキーは「す」。五十音順の１２番目。
４通目のキーは「け」。五十音順の８番目。
５通目のキーは「て」。五十音順の１８番目。
元になる文字を仮にｘとしよう。ｘを「た」のキーで変換すると「り」になる。ｘに「た」の番号１５を足し、五十音全数４６を引くと「り」を指す。
こうやって暗号を作る。解くときは逆のことをしてやればいい。
ということで逆算して得られるｘ＝「の」。それだけの簡単なものです。
そうやって解きほぐして出てきた元の言葉は「のろわれてる」。「のろわれ」「れわ」などのようにバラしてある部分もあるが。訴えていることは三つ。
help
たすけて
のろわれてる
以上です。作者との連絡は今日も付かないままですか？