いよいよ、私の番だ。歌う曲はもう、決まっている。
「じゃあ、相沢日葵ちゃん、お願いします」
スタッフさんが通る声で私の名前を呼んだ。すごく緊張する。
心を落ち着かせる、呪文を唱えた。「最強・最高・最高潮」。姫が大きなライブのときに唱える呪文だ。
私は、最強。だって、これまでずっと練習してきたんだから。ダンスだって頑張った。
私は、最高。だって、昔と比べるとすごい成長した。何にも諦めない力がついた。
私は、最高潮。だって、こんなに気持ちが高ぶっている。強い心を持っている。
心にエンジンをかけた。ここで終わったら姫も、私も、蓮も可哀そう。
絶対に、終わらせない。
「よろしくお願いします。マリーさんの『Be good』を歌います。相沢日葵といいます」
簡単な自己紹介をすました。私が歌う曲は高音が続く難しい曲。わざとこの曲を選んだ。
心に残るような声で、踊りで、表情で。姫に以前、教えてもらった。
ピアノの切ないはじめ。そこにだんだんとドラムなどが重なる。
マリーさんの曲って、全部、私が経験したことと似ているな。だから、聴いている人は飽きないんだ。
今さら、プロのすごさに気づく。まだまだかもしれないけど、頑張ろう。
「君の声が届かないほど、私の周りはうるさいの?」
最初から素敵な歌詞だ。この歌詞は「自分の周りの人の批判のせいで愛する人の声が聞こえない」ということを表している。
私は誰かに批判されたことはないし、SNSもやっていない。もちろん、学校でもない。
だけど、自分は堂々としていると思っていたのに全然違ったんだ。
私は「目立たない」訳ではない。自分から「目立とうとしなかった」だけだ。
そんなの良くない。自分が自分を一番、愛すべき。この曲をそれを伝えようとしている。
「だから私は泣いてるの?君の遠くでさ」
強がってしまう人。強がりたい人。強がりたくない人。強がれない人。
みんな、帰るべき場所があるのに、自分には居場所がないと思ってしまうよね。私もそうだった。
でも、泣いていいの。美人だからダメとか、強そうだからダメとか、そんなのはない。
「Be good. 何があっても。完璧な私じゃなきゃいけない。その意味って、あるのかも私は知らない。何もかも。ああ。それでもいいって嘘をつき続ける。逃げたくない。強がりたい。だけど、最後のpeaceがなかなかはまらない。alright.都合がいいとこ切り抜いて笑ってる私は何者?見せかけだらけの人じゃない。今を生きる、ヒトだ私は」
…歌い切った。完璧にできた。
歓声と拍手が湧いて、視界が涙に染まっていくのを感じだ。今、私は泣いている。
マイクを渡された。パフォーマンスのコメントをするのだろう。
「えっと…。まずは、悲しくて泣いたとか失敗して泣いたとか、そう思わないでください。今、私はやり切れたことで泣いて…います。みなさんの拍手とか。歓声とか。浴びるのはもちろん初めてなのでとても嬉しいです。まだ、一次審査なんですけど、ここで自分を見せつけることができたので満足しています。この自信が次につながるとは…はい。思っているので。」
コメントも、泣きながらにはなっちゃったけど、しっかり言えた!
姫と蓮が今、このオーディション番組をライブで見ていますように。
強く、強く願った。
「じゃあ、相沢日葵ちゃん、お願いします」
スタッフさんが通る声で私の名前を呼んだ。すごく緊張する。
心を落ち着かせる、呪文を唱えた。「最強・最高・最高潮」。姫が大きなライブのときに唱える呪文だ。
私は、最強。だって、これまでずっと練習してきたんだから。ダンスだって頑張った。
私は、最高。だって、昔と比べるとすごい成長した。何にも諦めない力がついた。
私は、最高潮。だって、こんなに気持ちが高ぶっている。強い心を持っている。
心にエンジンをかけた。ここで終わったら姫も、私も、蓮も可哀そう。
絶対に、終わらせない。
「よろしくお願いします。マリーさんの『Be good』を歌います。相沢日葵といいます」
簡単な自己紹介をすました。私が歌う曲は高音が続く難しい曲。わざとこの曲を選んだ。
心に残るような声で、踊りで、表情で。姫に以前、教えてもらった。
ピアノの切ないはじめ。そこにだんだんとドラムなどが重なる。
マリーさんの曲って、全部、私が経験したことと似ているな。だから、聴いている人は飽きないんだ。
今さら、プロのすごさに気づく。まだまだかもしれないけど、頑張ろう。
「君の声が届かないほど、私の周りはうるさいの?」
最初から素敵な歌詞だ。この歌詞は「自分の周りの人の批判のせいで愛する人の声が聞こえない」ということを表している。
私は誰かに批判されたことはないし、SNSもやっていない。もちろん、学校でもない。
だけど、自分は堂々としていると思っていたのに全然違ったんだ。
私は「目立たない」訳ではない。自分から「目立とうとしなかった」だけだ。
そんなの良くない。自分が自分を一番、愛すべき。この曲をそれを伝えようとしている。
「だから私は泣いてるの?君の遠くでさ」
強がってしまう人。強がりたい人。強がりたくない人。強がれない人。
みんな、帰るべき場所があるのに、自分には居場所がないと思ってしまうよね。私もそうだった。
でも、泣いていいの。美人だからダメとか、強そうだからダメとか、そんなのはない。
「Be good. 何があっても。完璧な私じゃなきゃいけない。その意味って、あるのかも私は知らない。何もかも。ああ。それでもいいって嘘をつき続ける。逃げたくない。強がりたい。だけど、最後のpeaceがなかなかはまらない。alright.都合がいいとこ切り抜いて笑ってる私は何者?見せかけだらけの人じゃない。今を生きる、ヒトだ私は」
…歌い切った。完璧にできた。
歓声と拍手が湧いて、視界が涙に染まっていくのを感じだ。今、私は泣いている。
マイクを渡された。パフォーマンスのコメントをするのだろう。
「えっと…。まずは、悲しくて泣いたとか失敗して泣いたとか、そう思わないでください。今、私はやり切れたことで泣いて…います。みなさんの拍手とか。歓声とか。浴びるのはもちろん初めてなのでとても嬉しいです。まだ、一次審査なんですけど、ここで自分を見せつけることができたので満足しています。この自信が次につながるとは…はい。思っているので。」
コメントも、泣きながらにはなっちゃったけど、しっかり言えた!
姫と蓮が今、このオーディション番組をライブで見ていますように。
強く、強く願った。



