蓮のことを思い出した。
いつも、私を支えてくれた蓮。アイドルになろうとがむしゃらに努力した蓮。
蓮がアイドルになりたいって言ったのは、中学二年生の春かな。
その頃はもう、愛花と一緒に今も通っている中学に行っていた。遠距離恋愛だ。
そういえば――
よく晴れた朝だった。私は、あくびをしながら起き上がった。
「ピロン!」
蓮から連絡が来ていたことに気づき、私はスマホを手に取った。
『日葵!俺、アイドルになりたいと思う』
『え、、、ホント?すご~い (#^^#)』
アイドル。姫が頑張る仕事。ファンの前で歌ったり踊ったりして笑顔にさせる仕事。
それに…蓮がなるんだ!
だけど、私の気持ちは「嬉しい」だけじゃなかった。なぜか色々な気持ちが複雑に混ざった。
アイドルになったら、蓮と私は遠い存在になっちゃうのかな。
だって、私と蓮が一緒に居るところを週刊誌に撮られてしまったら、蓮は炎上してしまうの?
気が早いかもしれないけど、私は泣きそうになった。
『兄さん(蒼空)みたいになりたいから』
『大事な夢だね!私も夢、探さなきゃ‼』
メッセージを打っているとき、気が遠くなりそうだった。
夢を探す?何言ってるの、私。蓮の邪魔をしちゃダメでしょ。
私が今、泣いてることを蓮は知っているのだろうか。もし知っているなら申し訳ないな。
立ち直れそうにない。
私は、夜になるまでたくさん泣いた。姫が帰ってきた後もたくさん、たくさん泣いた。
ある日の朝、私は決心した。
蓮と別れよう。自分勝手な決断だけど、やっぱり蓮のためになるなら…
私は彼と一緒に居る時、とても楽しいし自信を持てる気がする。勇気をもらえる。
だけど、蓮の笑顔が好きな人はこの世界にたくさんいる。
蓮は、オーディション番組に参加した。
その中でも圧倒的な支持を持っている蓮。やっぱり、そうなのか。
誰よりも一生懸命で、誰よりも素直。私が好きな蓮は何をしても輝けるんだ。
歌も蒼空くんの影響でとても上手だし、ダンスも蓮は小さなころから習っている。
私と蓮は確かに似ている。邪魔者のように扱われ、辛い環境で生きてきた。
―5歳の頃に「弟」が亡くなった、蓮。
弟なら分かってくれる、お兄ちゃんは嫌いではない。と五歳の蓮が言った。
だが、その小さな命は無念にもこの世から消えてしまった。
お母さんの流産だった。
いつも、私を支えてくれた蓮。アイドルになろうとがむしゃらに努力した蓮。
蓮がアイドルになりたいって言ったのは、中学二年生の春かな。
その頃はもう、愛花と一緒に今も通っている中学に行っていた。遠距離恋愛だ。
そういえば――
よく晴れた朝だった。私は、あくびをしながら起き上がった。
「ピロン!」
蓮から連絡が来ていたことに気づき、私はスマホを手に取った。
『日葵!俺、アイドルになりたいと思う』
『え、、、ホント?すご~い (#^^#)』
アイドル。姫が頑張る仕事。ファンの前で歌ったり踊ったりして笑顔にさせる仕事。
それに…蓮がなるんだ!
だけど、私の気持ちは「嬉しい」だけじゃなかった。なぜか色々な気持ちが複雑に混ざった。
アイドルになったら、蓮と私は遠い存在になっちゃうのかな。
だって、私と蓮が一緒に居るところを週刊誌に撮られてしまったら、蓮は炎上してしまうの?
気が早いかもしれないけど、私は泣きそうになった。
『兄さん(蒼空)みたいになりたいから』
『大事な夢だね!私も夢、探さなきゃ‼』
メッセージを打っているとき、気が遠くなりそうだった。
夢を探す?何言ってるの、私。蓮の邪魔をしちゃダメでしょ。
私が今、泣いてることを蓮は知っているのだろうか。もし知っているなら申し訳ないな。
立ち直れそうにない。
私は、夜になるまでたくさん泣いた。姫が帰ってきた後もたくさん、たくさん泣いた。
ある日の朝、私は決心した。
蓮と別れよう。自分勝手な決断だけど、やっぱり蓮のためになるなら…
私は彼と一緒に居る時、とても楽しいし自信を持てる気がする。勇気をもらえる。
だけど、蓮の笑顔が好きな人はこの世界にたくさんいる。
蓮は、オーディション番組に参加した。
その中でも圧倒的な支持を持っている蓮。やっぱり、そうなのか。
誰よりも一生懸命で、誰よりも素直。私が好きな蓮は何をしても輝けるんだ。
歌も蒼空くんの影響でとても上手だし、ダンスも蓮は小さなころから習っている。
私と蓮は確かに似ている。邪魔者のように扱われ、辛い環境で生きてきた。
―5歳の頃に「弟」が亡くなった、蓮。
弟なら分かってくれる、お兄ちゃんは嫌いではない。と五歳の蓮が言った。
だが、その小さな命は無念にもこの世から消えてしまった。
お母さんの流産だった。



