「翔だか、何だか知らん。とにかくふざけんな」
蓮が怒っちゃった。激おこぷんぷん丸だよ…。悲しいです。
「は?日葵の元カレ?いや、しょせん『元』だろ。何で怒ってんの?」
翔もなんかよくわからないけど、怒ってる。
そうだ。そうだった。
翔は、自分が知らない事でも、人が怒っているところを見ると喧嘩に参加しちゃうんだ!
長年一緒にいたのに、忘れてしまうとは。
「姫!なんとかしてよ!」
だって、こんなことになった原因は、姫が私の背中を押したからだし。
蓮と翔の口げんかのことを気にしていたら、姫のことをすっかり忘れていた。
だが、二人の喧嘩は続く。私の声なんか聞こえないらしい。
しかも、姫は何もしようとしない。私も何もできなくてただ突っ立っているだけ。
あれ、今日って何のためにあるんだっけ。
っていうか、私の誕生日っていつ?なんでみんなはここにいるの。
クラクラしてきた。
なんで、私は昔と同じようなことを考えてしまうのだろう。
私って果たして成長しているのだろうか。強くなれないのだろうか。
「うるさい‼」
思わず、大声で叫んでしまった。すぐに我に返ったが、最悪な空気と沈黙。
姫が泣きそうな目で私を見つめている。きっと、私の大声に驚いたのか、ショックを受けたのか。
どうして、こうなんだろう。みんなに八つ当たりしちゃうんだろう。
「ごめんなさい!」
真っ先に姫が頭を下げた。なんで?私が頭を下げなきゃいけないのに。
「蓮くんのこと、『好き』って言うなら、翔はどうなのかな、って思っちゃって」
私は、蓮のことがすごく好き。でも、翔はどうなの?
そんなのこと、考えたことはなかった。
でも、確かにそうだ。本人である私ですらわからない。それは、気になるよね。
姫がなぜ、私の背中を押したのか、理由がだんだん分かってきた。
「俺もごめん。誕生日パーティーの途中なのに喧嘩なんかして、みっともない」
蓮が嫉妬しちゃう気持ちも痛いほど分かる。だって、私だって嫉妬したことはあるし…
いや、これはないことにしよう!
「日葵ちゃん、これはなんと…サプライズでした‼」
「え?」
じゃあ、二人の喧嘩は嘘っていうことなの?姫が泣きそうになっているのも、演技?
「日葵ちゃん!蓮くんから発表があります!」
姫が突然、一人で拍手をしながら、大声で言った。発表ってなんだろう?
「俺は、自分のことが嫌いで。比べられながら生きてきた人間ってやっぱりそうなんだなって」
最初の一言から、蓮が切ない面影なのは感じる。あのとき、みたいだな。
『王子様?誰の事言ってるんだよ。俺は、お兄ちゃんと比べられながら育った』
あのときから、私の気持ちは動き出したんだ。ゆっくりと動く時計のように。
「今日は、日葵の誕生日で、大事な日で。日葵、単純なことだ」
何でも聞くよ。蓮の話なら。5時間でも一日でも、一年でも。聞ける限りはずっと聞く。
「ステージで輝く、アイドルになれ」
涙が頬を伝った。私、何回泣いているんだろう。
その短い一言が。そのまっすぐな言葉が。蓮の優しさとか、私が好きな蓮を思い出す。
輝く宝石のように凛としていて、カッコよくて、強い人だね。蓮って。
蓮が怒っちゃった。激おこぷんぷん丸だよ…。悲しいです。
「は?日葵の元カレ?いや、しょせん『元』だろ。何で怒ってんの?」
翔もなんかよくわからないけど、怒ってる。
そうだ。そうだった。
翔は、自分が知らない事でも、人が怒っているところを見ると喧嘩に参加しちゃうんだ!
長年一緒にいたのに、忘れてしまうとは。
「姫!なんとかしてよ!」
だって、こんなことになった原因は、姫が私の背中を押したからだし。
蓮と翔の口げんかのことを気にしていたら、姫のことをすっかり忘れていた。
だが、二人の喧嘩は続く。私の声なんか聞こえないらしい。
しかも、姫は何もしようとしない。私も何もできなくてただ突っ立っているだけ。
あれ、今日って何のためにあるんだっけ。
っていうか、私の誕生日っていつ?なんでみんなはここにいるの。
クラクラしてきた。
なんで、私は昔と同じようなことを考えてしまうのだろう。
私って果たして成長しているのだろうか。強くなれないのだろうか。
「うるさい‼」
思わず、大声で叫んでしまった。すぐに我に返ったが、最悪な空気と沈黙。
姫が泣きそうな目で私を見つめている。きっと、私の大声に驚いたのか、ショックを受けたのか。
どうして、こうなんだろう。みんなに八つ当たりしちゃうんだろう。
「ごめんなさい!」
真っ先に姫が頭を下げた。なんで?私が頭を下げなきゃいけないのに。
「蓮くんのこと、『好き』って言うなら、翔はどうなのかな、って思っちゃって」
私は、蓮のことがすごく好き。でも、翔はどうなの?
そんなのこと、考えたことはなかった。
でも、確かにそうだ。本人である私ですらわからない。それは、気になるよね。
姫がなぜ、私の背中を押したのか、理由がだんだん分かってきた。
「俺もごめん。誕生日パーティーの途中なのに喧嘩なんかして、みっともない」
蓮が嫉妬しちゃう気持ちも痛いほど分かる。だって、私だって嫉妬したことはあるし…
いや、これはないことにしよう!
「日葵ちゃん、これはなんと…サプライズでした‼」
「え?」
じゃあ、二人の喧嘩は嘘っていうことなの?姫が泣きそうになっているのも、演技?
「日葵ちゃん!蓮くんから発表があります!」
姫が突然、一人で拍手をしながら、大声で言った。発表ってなんだろう?
「俺は、自分のことが嫌いで。比べられながら生きてきた人間ってやっぱりそうなんだなって」
最初の一言から、蓮が切ない面影なのは感じる。あのとき、みたいだな。
『王子様?誰の事言ってるんだよ。俺は、お兄ちゃんと比べられながら育った』
あのときから、私の気持ちは動き出したんだ。ゆっくりと動く時計のように。
「今日は、日葵の誕生日で、大事な日で。日葵、単純なことだ」
何でも聞くよ。蓮の話なら。5時間でも一日でも、一年でも。聞ける限りはずっと聞く。
「ステージで輝く、アイドルになれ」
涙が頬を伝った。私、何回泣いているんだろう。
その短い一言が。そのまっすぐな言葉が。蓮の優しさとか、私が好きな蓮を思い出す。
輝く宝石のように凛としていて、カッコよくて、強い人だね。蓮って。



