※次ページの【第一話】から読んでも、ストーリー展開に支障はありません。


【キャラクター設定】

烏丸楓(からすまかえで)：受け、高校一年生。やや小柄の身長一六八センチ。少し茶色っぽい、柔らかめの癖っ毛。恋愛経験がないためすぐに赤くなる。なんだかんだ一生懸命な性格だが、考え事や悩み事があると周囲からの声掛けを無視してしまうことも。民話が大好き。

細依須玖(ささめいずく)：攻め、高校二年生。身長一八三センチ。細身で手足が長く、整った顔立ちをしている。特に、雪のように白い肌と少し長めの漆黒の髪、同じ色の切れ長の目が印象的。今年の五月に東京の学校から転校してきた。人当たりがよく友人も多いが、常にどこか本音を隠しているような雰囲気がある。よく楓のことをからかって楽しんでいる。

倉木明良(くらきあきら)：楓の小学生の頃からの幼馴染。身長一七二センチ。暗すぎない黒髪をすっきりと短く切っていて、ぱっちりとした猫目が活発な印象を与える。サッカー部所属で趣味はゲーム。直感が鋭く、意外と人の本質を見抜いている。

●楓たちが通う学校の制服は、男子は学ラン、女子は紺色ベースのセーラー服。足元は男女共通で黒いローファー、指定のスクールバッグがある。したがって、学校のシーンは全て制服。


【舞台設定】

双色町(ふたいろまち)：楓たちが住んでいる町。四方を山に囲まれた、村に近い雰囲気の小さな田舎町で、農業が盛ん。冬は雪がよく降る。農民の副業として昔から双色小物(ふたいろこもの)という伝統工芸が伝わっている。一応、高校の近くには古びた商店街があり、個人経営のカラオケボックスも一軒だけある。