
- 作品番号
- 1760245
- 最終更新
- 2025/09/12
- 総文字数
- 35,047
- ページ数
- 7ページ
- ステータス
- 未完結
- いいね数
- 1
- ランクイン履歴
-
異世界(バトル・冒険)45位(2025/10/20)
わたしはキャサリン。キャサリン・イングリスっていうの。
わたしはね、とっても良い子なのよ。
だって、パパとママの言う通り大人しくしているし。お勉強だって得意。お医者さんになる勉強をしてるのよ。カエルとネズミと川魚の解剖は済ませたわ。次は猫かな? 犬かな? たぶんその辺りをパパは用意したのかな? わからないけど。
それでね。他にもあるわ。静かなほうがね? お利口なんだって。だからわたしはずーっとそうしてきたわ。お陰で顔があんまり動かなくなってしまったけど、でも大丈夫。困ったことは特にないから。日曜学校でおしゃべりする相手ができないくらいかしら? うん。そのくらい。
でも、パパもママも気にしてるわね。言う通りにしただけなのに、困った顔しないでほしかったな。ちゃんとお利口にしてるんだから。
なによりね? おともだちを大事に大事にしているの。
一番そうしてほしいって言うからそうしたしそうしてるの。
ねぇ? カテリィン。最後のパパとママ、とっても喜んでくれたはずよね?
大事なわたしのおともだちのご飯になれたんだから、きっと喜んでくれたはずよね?
そりゃあ食べられるのはとっても痛いと思うけど。でも、頭からいってあげたからわたしより痛くなかったはずよね?
と〜っても痛かったわ。カテリィンがお腹の中に入ってきてかじられるの。
あ、ごめんなさいカテリィン。責めてるわけじゃないの。
ただ、ちょっとね。
すぐに思い出せちゃうくらい、あなたとの出会いはわたしにとってスゴかったのよ。スゴい、出来事だったの。
ご飯にしたことも後悔してない。それがパパとママの望みに繋がっていたし、いなくなってもわたしは寂しくないし。
あなたがいるから。
そう。あなたがいるから。
わたしはこうやって世界中を旅していけるのよ。ひとりでも。いえ、二人でも。
さぁ、次はどこへ行こうかしら?
あ、そろそろあなたにも大好物を食べさせないとね。
新しい国に行くなら頭のいい人がいいわね。言葉を覚えたいもの。
話せないのはとっても不便だから。良いご飯を探しましょうね。カテリィン。
わたしはね、とっても良い子なのよ。
だって、パパとママの言う通り大人しくしているし。お勉強だって得意。お医者さんになる勉強をしてるのよ。カエルとネズミと川魚の解剖は済ませたわ。次は猫かな? 犬かな? たぶんその辺りをパパは用意したのかな? わからないけど。
それでね。他にもあるわ。静かなほうがね? お利口なんだって。だからわたしはずーっとそうしてきたわ。お陰で顔があんまり動かなくなってしまったけど、でも大丈夫。困ったことは特にないから。日曜学校でおしゃべりする相手ができないくらいかしら? うん。そのくらい。
でも、パパもママも気にしてるわね。言う通りにしただけなのに、困った顔しないでほしかったな。ちゃんとお利口にしてるんだから。
なによりね? おともだちを大事に大事にしているの。
一番そうしてほしいって言うからそうしたしそうしてるの。
ねぇ? カテリィン。最後のパパとママ、とっても喜んでくれたはずよね?
大事なわたしのおともだちのご飯になれたんだから、きっと喜んでくれたはずよね?
そりゃあ食べられるのはとっても痛いと思うけど。でも、頭からいってあげたからわたしより痛くなかったはずよね?
と〜っても痛かったわ。カテリィンがお腹の中に入ってきてかじられるの。
あ、ごめんなさいカテリィン。責めてるわけじゃないの。
ただ、ちょっとね。
すぐに思い出せちゃうくらい、あなたとの出会いはわたしにとってスゴかったのよ。スゴい、出来事だったの。
ご飯にしたことも後悔してない。それがパパとママの望みに繋がっていたし、いなくなってもわたしは寂しくないし。
あなたがいるから。
そう。あなたがいるから。
わたしはこうやって世界中を旅していけるのよ。ひとりでも。いえ、二人でも。
さぁ、次はどこへ行こうかしら?
あ、そろそろあなたにも大好物を食べさせないとね。
新しい国に行くなら頭のいい人がいいわね。言葉を覚えたいもの。
話せないのはとっても不便だから。良いご飯を探しましょうね。カテリィン。
- あらすじ
- キャサリン・イングリスはある日、両親と共に海外旅行へ。
表情の動かない彼女に少しでも刺激になればと思ってのことだったが……途中、人混みに紛れてはぐれてしまう。
キャサリンはひとり路地裏へ入ってしまい、そこで運命の相手と出会う。
液体のような姿の、怪物──カテリィンに。
怪物と出会い、キャサリンの人生は大きく変わってしまった。
これはとある少女と怪物の『加害旅行記』
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