何度か舞踏会で見ていたギニョール君。容姿はクラン様とは似ていなかった。
母親似(グギギ……)らしく、黒い髪と青い瞳の美少年で、ぬいぐるみを抱えたまま下を向いている。
し・か・し! 父親そっっっっっくりの陰のオーラが漂ってる!
目元にある隈まで同じって、血筋を感じるわぁ~。かわいいかわいい!
たまらん! 抱きしめて頬ずりしたい!!
てゆーか、今更だけど子持ちってことは、クラン様、エッチなことしたんですね!?
私なんかクラン様とキスもしてないのに!(涙)と、うるうる泣いていると、心理がクラン様にはバレたのか、さくさくと話を進められた。
「ギニョール、この女性がお前の母となる……」
言いかけるクラン様に、ギニョール君は首を振った。
「……どうせお父様と、ボクに嫌気がさして逃げるひとの名前を聞いても、無意味です。ボク、お祖母様の元へ戻ります。急に呼び出されたから何かと思えば……」
「ギニョール!」
クラン様が叱った。けど、12人も逃げてたら、そりゃあ子供の心に傷を残すよね……。
私はクラン様の腕を掴んで止めた。
「いいんです! クラン様!」
「し、しかし、アリエン……」
そこでギニョール君が、ぴくっと反応した。
「お父様が名前を呼んでる……」
どうやらクラン様は今までの嫁を『どうせ逃げるだろ』と、名前で呼ばずに『君』とか『貴女』とか呼んでたらしい。私も最初それされたわ~。(遠い目)
私はギニョール君に近づくと、しゃがんで目線を合わせた。
「私アリエン! 今日からよろしくね! ギニョール君!」
ギニョール君は眩しいものでも見るかのように目を細めた後、プイッと横を向いた。
「……ちょっと距離感、馴れ馴れしすぎませんか? ボク、貴女をお母様と認めたわけじゃありませんから」
その後に「……どうせ出て行く癖に」と小声で付け足した。
クラン様が怒ろうとする気配を背中で察したので、私は首をこてんと横にして、出来る限りカワイイポーズでギニョール君に話しかける。
「安心していいよ、ギニョール君! 私、出て行かないから。てゆーか追い出されそうになったら、クラン様とギニョール君にタコみたいにしがみついて抵抗するから♥ウフフフフ」
ニコッと微笑んだつもりが、欲望がダダ漏れしてしまっていたようで『ニチャア……』と嗤ってしまっていたらしい。
ギニョール君がビクッ! としていた。
そして私を指さしてクラン様に訴える。
「お父様! いくらモテないからって、こんな変人を妻に迎えたんですか! 笑顔が怖いです!」
「こら! ギニョール! 笑顔が怖いとか本当のことを言うな! アリエンの魅力は笑顔とかそういった普通の人類のものじゃない!」
父子二人で私をディスるの止めてくれませんかねぇ。
それにしてもギニョール君、かっわいいわあ~。
『この世の全てが腐り果てろ』とでも言わんばかりの負のオーラ出してるし。
クラン様同様、私好み過ぎてハートが、つれぇええええ~~~~。
抱きしめたくてジリジリ近づいてると、距離をとられた。
もうたまらん! カワイイ! と私が走り寄って抱きしめる。
もちもちぷにぷにの頬に頬ずりした。うぉぉぉおおおおおおおおお!!(雄叫び)
ギニョール君は硬直していたけど、私は止められなかった。
「あーん! ギニョール君、カワイイカワイイ! たまらん~~~~!」
「やっ、止めてください! 憲兵を呼びますよ!」
「止めろアリエン! ギニョールも落ち着け!」
クラン様にベリッと剥がされた。
ギニョール君は部屋の隅まで逃げて「お父様! この人、おかしいです!」と叫ぶ。
クラン様はキッと視線を強め、言い返す。
「おかしいのは認めるが……」
えっ、ちょ、待って待って! すみません、魔が差してとオロオロ弁明する私の前で、クラン様が赤面して、ぼそりと呟いた。
「……それがアリエンの魅力でもある」
クラン様……!
魅力って言えば何でも許されるわけじゃないんですよ……!(でも感動)
こうして、何の前触れもなく、急に同居することになったギニョール君。
上手くやっていけるかなぁ……。
……なーんて考えるわけもない! 上手くやるしかないでしょ!! こんな陰の天国!
ギニョール君に認めてもらえるように頑張るぞ!!(今度は距離感を反省して)
母親似(グギギ……)らしく、黒い髪と青い瞳の美少年で、ぬいぐるみを抱えたまま下を向いている。
し・か・し! 父親そっっっっっくりの陰のオーラが漂ってる!
目元にある隈まで同じって、血筋を感じるわぁ~。かわいいかわいい!
たまらん! 抱きしめて頬ずりしたい!!
てゆーか、今更だけど子持ちってことは、クラン様、エッチなことしたんですね!?
私なんかクラン様とキスもしてないのに!(涙)と、うるうる泣いていると、心理がクラン様にはバレたのか、さくさくと話を進められた。
「ギニョール、この女性がお前の母となる……」
言いかけるクラン様に、ギニョール君は首を振った。
「……どうせお父様と、ボクに嫌気がさして逃げるひとの名前を聞いても、無意味です。ボク、お祖母様の元へ戻ります。急に呼び出されたから何かと思えば……」
「ギニョール!」
クラン様が叱った。けど、12人も逃げてたら、そりゃあ子供の心に傷を残すよね……。
私はクラン様の腕を掴んで止めた。
「いいんです! クラン様!」
「し、しかし、アリエン……」
そこでギニョール君が、ぴくっと反応した。
「お父様が名前を呼んでる……」
どうやらクラン様は今までの嫁を『どうせ逃げるだろ』と、名前で呼ばずに『君』とか『貴女』とか呼んでたらしい。私も最初それされたわ~。(遠い目)
私はギニョール君に近づくと、しゃがんで目線を合わせた。
「私アリエン! 今日からよろしくね! ギニョール君!」
ギニョール君は眩しいものでも見るかのように目を細めた後、プイッと横を向いた。
「……ちょっと距離感、馴れ馴れしすぎませんか? ボク、貴女をお母様と認めたわけじゃありませんから」
その後に「……どうせ出て行く癖に」と小声で付け足した。
クラン様が怒ろうとする気配を背中で察したので、私は首をこてんと横にして、出来る限りカワイイポーズでギニョール君に話しかける。
「安心していいよ、ギニョール君! 私、出て行かないから。てゆーか追い出されそうになったら、クラン様とギニョール君にタコみたいにしがみついて抵抗するから♥ウフフフフ」
ニコッと微笑んだつもりが、欲望がダダ漏れしてしまっていたようで『ニチャア……』と嗤ってしまっていたらしい。
ギニョール君がビクッ! としていた。
そして私を指さしてクラン様に訴える。
「お父様! いくらモテないからって、こんな変人を妻に迎えたんですか! 笑顔が怖いです!」
「こら! ギニョール! 笑顔が怖いとか本当のことを言うな! アリエンの魅力は笑顔とかそういった普通の人類のものじゃない!」
父子二人で私をディスるの止めてくれませんかねぇ。
それにしてもギニョール君、かっわいいわあ~。
『この世の全てが腐り果てろ』とでも言わんばかりの負のオーラ出してるし。
クラン様同様、私好み過ぎてハートが、つれぇええええ~~~~。
抱きしめたくてジリジリ近づいてると、距離をとられた。
もうたまらん! カワイイ! と私が走り寄って抱きしめる。
もちもちぷにぷにの頬に頬ずりした。うぉぉぉおおおおおおおおお!!(雄叫び)
ギニョール君は硬直していたけど、私は止められなかった。
「あーん! ギニョール君、カワイイカワイイ! たまらん~~~~!」
「やっ、止めてください! 憲兵を呼びますよ!」
「止めろアリエン! ギニョールも落ち着け!」
クラン様にベリッと剥がされた。
ギニョール君は部屋の隅まで逃げて「お父様! この人、おかしいです!」と叫ぶ。
クラン様はキッと視線を強め、言い返す。
「おかしいのは認めるが……」
えっ、ちょ、待って待って! すみません、魔が差してとオロオロ弁明する私の前で、クラン様が赤面して、ぼそりと呟いた。
「……それがアリエンの魅力でもある」
クラン様……!
魅力って言えば何でも許されるわけじゃないんですよ……!(でも感動)
こうして、何の前触れもなく、急に同居することになったギニョール君。
上手くやっていけるかなぁ……。
……なーんて考えるわけもない! 上手くやるしかないでしょ!! こんな陰の天国!
ギニョール君に認めてもらえるように頑張るぞ!!(今度は距離感を反省して)



