「さ、朔夜様?」
「沙夜、良くやった。嬉しくて、一瞬どう反応したらいいのか迷ってしまった」
どうやら反応が悪かったのは、反応に戸惑っていたからだった。
「では、産んでもよろしいのですか?」
「当然だろう。私の子だ。名前も決めないといけないな」
「フフッ……まだ早いですよ」
沙夜は嬉しくて、フフッと笑う。そうしたら朔夜は抱き締めて直してきた。
身体を預けながら、その幸せを確かめるのだった。
しかし、そんな2人に村から新年会のお知らせの紙が届いた。年に一度に、村の上層部が集まって宴会が行われる。
大倉野家で沙夜の父親を始め、二条家も。その他に功績を上げた者も招待される名誉ある会だ。美也子と雅和は毎年出席している。
お館様である朔夜も毎年招待されているが、一度も出席したことはなかった。結局のところは、沙夜の父親を囲ってやるだけの新年会みたいなものだ。
そこに沙夜の名も書いてはいるが、きっと死んだか行方不明と思っているだろう。
「どうしますか? 今年も欠席に?」
沙夜が、そう尋ねると朔夜は「うーん」と考え込んだ。
「せっかくだから今年は出席しよう。沙夜のことも紹介したいし、子が宿したことも報告しないといけないからな」
何やら企んでいるのかのようにフフッと笑っていた。
沙夜は少し不安になる。彼のこともだが、身代わり婚をしてから初めての里帰りだ。
生きて帰ってきたことも驚くだろうが、どう顔を合わせたらいいのだろう?
そうしたら朔夜は沙夜の手を握る。
「心配するな。私が居る。お前の美しい姿を見せてやれば良い」
「は、はい」
「沙夜、良くやった。嬉しくて、一瞬どう反応したらいいのか迷ってしまった」
どうやら反応が悪かったのは、反応に戸惑っていたからだった。
「では、産んでもよろしいのですか?」
「当然だろう。私の子だ。名前も決めないといけないな」
「フフッ……まだ早いですよ」
沙夜は嬉しくて、フフッと笑う。そうしたら朔夜は抱き締めて直してきた。
身体を預けながら、その幸せを確かめるのだった。
しかし、そんな2人に村から新年会のお知らせの紙が届いた。年に一度に、村の上層部が集まって宴会が行われる。
大倉野家で沙夜の父親を始め、二条家も。その他に功績を上げた者も招待される名誉ある会だ。美也子と雅和は毎年出席している。
お館様である朔夜も毎年招待されているが、一度も出席したことはなかった。結局のところは、沙夜の父親を囲ってやるだけの新年会みたいなものだ。
そこに沙夜の名も書いてはいるが、きっと死んだか行方不明と思っているだろう。
「どうしますか? 今年も欠席に?」
沙夜が、そう尋ねると朔夜は「うーん」と考え込んだ。
「せっかくだから今年は出席しよう。沙夜のことも紹介したいし、子が宿したことも報告しないといけないからな」
何やら企んでいるのかのようにフフッと笑っていた。
沙夜は少し不安になる。彼のこともだが、身代わり婚をしてから初めての里帰りだ。
生きて帰ってきたことも驚くだろうが、どう顔を合わせたらいいのだろう?
そうしたら朔夜は沙夜の手を握る。
「心配するな。私が居る。お前の美しい姿を見せてやれば良い」
「は、はい」

