「……ま、あいつらも悪い奴じゃないからさ。仲良くしてやってくれ」

 まだほんのりと頬を赤らめた憂夜が、少しだけ目を宙に彷徨わせながら言った。

「うん! こんなに賑やかなのは久し振りだから楽しかったわ」

「そうか。――今日は疲れただろう。夕食は後で瑞雪に部屋に持って行かせる。ゆっくり休んでくれ」

「ありがとう」

「じゃあ、また夜に」

「えぇ、また夜に…………夜ぅっ!?」

 秋葉が目を見開いて硬直していると、憂夜はニヤリと口の端を上げて得意げに言った。

「俺たちは新婚なんだからな。そりゃあ、夜……だろ?」