僕は幼い頃に婚約者のダヴェンポート侯爵令嬢だと紹介された時に、すぐに彼女に好意を持った。彼女もそうだと思う。
目が合った瞬間に、彼女の周囲がきらめいて見えたから。
可愛らしいリディアは幼い頃に母を亡くしているせいか、少し大人びたところがあり、婚約者である僕からも距離を取っていた。
そういった彼女の思いが理解できずどうにか距離を縮めようと思ったが、わかりやすく優しくしても贈り物をあげても、彼女からの好感度は上がらなかった。
僕が持つ女の子から好意が上がる瞬間がわかる能力も、便利なようで不便なのだ。ときめく方法は教えてくれる訳でもない。
そして、出会ってすぐの時に僕は、睡眠不足の上で多忙過ぎて気が回らなかった事があり、リディアに『疲れているから、少し黙っていてくれ』と伝えた事がある。
……しまったと思った。すぐにしんとしたこの場を、なんとか取り繕う言葉を何か出さねばと。
しかし、リディアの周囲はきらめき、失態をした僕にときめいていることが知れた。
その時から、冷たい態度を取ったり素っ気なく対応したりすれば、リディアの周囲はきらきらして見えた。
目が合った瞬間に、彼女の周囲がきらめいて見えたから。
可愛らしいリディアは幼い頃に母を亡くしているせいか、少し大人びたところがあり、婚約者である僕からも距離を取っていた。
そういった彼女の思いが理解できずどうにか距離を縮めようと思ったが、わかりやすく優しくしても贈り物をあげても、彼女からの好感度は上がらなかった。
僕が持つ女の子から好意が上がる瞬間がわかる能力も、便利なようで不便なのだ。ときめく方法は教えてくれる訳でもない。
そして、出会ってすぐの時に僕は、睡眠不足の上で多忙過ぎて気が回らなかった事があり、リディアに『疲れているから、少し黙っていてくれ』と伝えた事がある。
……しまったと思った。すぐにしんとしたこの場を、なんとか取り繕う言葉を何か出さねばと。
しかし、リディアの周囲はきらめき、失態をした僕にときめいていることが知れた。
その時から、冷たい態度を取ったり素っ気なく対応したりすれば、リディアの周囲はきらきらして見えた。



