最高値を示す彼女の隣で、エミールは申し訳なさそうに頭を掻き……そこには、『20』の数字。

 これは、見間違いではないわ……嘘でしょう。

「リディア……? どうしたの?」

 私は言葉を失ってしまい、イーディスは言葉を無くしてしまった私を見て不思議そうにしている。

 これは……なんて、言えば良いの……貴女の恋愛指数は最高値だけど、エミールはそうではないみたいだと……?

 幸せの絶頂にある彼女に、そんな事を言えるはずがない。

 私はごくりと喉を鳴らし、ただお茶に咽せただけではないのかと、怪訝な表情を浮かべたエミールの頭上にある数字を確認するようにしてもう一度見た。