恋病、発熱。〜私に冷たい婚約者、誰かに恋愛指数100みたいです〜

 だって、親が決めたとは言え将来結婚する婚約者から『私以外の誰に恋をしていらっしゃいますか?』と聞かれて、それを素直に話してくれる人なんて居ないと思うわ。

 私の手を取って歩くレンブラント様は、いつも通りに口数少なく、あまり話さない。

 この前だって我がダヴェンポート侯爵邸であまり会話が弾まないお茶を共に飲んだところだし、レンブラント様はこのところ公務で忙しくされていたそうだから……話すこともなく、そうなのだろうけど。

 待って。これって、彼に他に好きな人が居るから、私にはこんなにも冷たかったということ?

 ……嘘でしょう。

 私ったら、なんて馬鹿なの。

 そんな可能性を、今まで考えもしなかったわ!

 私たちはいつものように舞踏会場入りし、そつなく婚約者として振る舞い、身分の高い者から順に踊ることになるから早々に二回踊った。

 踊っている間も彼の頭上にふよふよと浮かぶ『100』が気になってしまい、レンブラント様の整ったお顔を不用意に見られない。

「……ああ。リディア。そういえば、十七歳の誕生日に与えられた君の能力(ギフト)は何だったのか、聞いて良いだろうか?」