私は王家主催の夜会には、第三王子レンブラント様の婚約者として、必ず招待されている。
いつものごとく彼の瞳の色と同じ青いドレスや装飾品が事前に届き、婚約者である私は、それを身につけて登城する……のだけど、私は馬車にまでわざわざ迎えに来てくれていた婚約者レンブラント様の頭上に浮かんだ数字を見て、とても驚いてしまった。
……え?
すぐには理解出来ない。
「あ……あの」
「……? どうした? リディア。手を」
馬車から降りようとして差し出した手を取らない私を不思議に思ったのか、レンブラント様は自分の手を取るようにと促した。
慌てて大きな手を掴み、レンブラント様の美しく整った顔……いいえ。実際には、彼の頭の上にあるふよふよと浮いている数字を見た。
『100』? これって、最高値? 恋愛指数が? え……嘘でしょう。冷たい態度を取り続けている婚約者の私へ……ではないわよね?
……では、これは誰に対しての数字なの?
そういえば……この前の神官の話通りだと、恋愛指数は『100』が最高数値で、つまり……レンブラント様は最高潮に誰かに恋をしているということ?
それって、誰なの? 私……ではないわよ。
だって、会場までエスコートしてくれる今だって、淡々とした態度を崩さず仕方なくといった義務感で満載だったもの。
今まで私は、レンブラント様はそういう恋愛事に対し、興味のない人だと思っていた。
婚約者の私に対しても、そういった空気にならないし、彼にとって婚約結婚などは義務なのだろうと……。
けれど、これって……最高に恋愛に興味ありってことよね?
何をどうして? と、現在私の頭の中は大混乱をしているけれど、レンブラント様には、ここでその理由を知られてしまう訳にはいかない。
いつものごとく彼の瞳の色と同じ青いドレスや装飾品が事前に届き、婚約者である私は、それを身につけて登城する……のだけど、私は馬車にまでわざわざ迎えに来てくれていた婚約者レンブラント様の頭上に浮かんだ数字を見て、とても驚いてしまった。
……え?
すぐには理解出来ない。
「あ……あの」
「……? どうした? リディア。手を」
馬車から降りようとして差し出した手を取らない私を不思議に思ったのか、レンブラント様は自分の手を取るようにと促した。
慌てて大きな手を掴み、レンブラント様の美しく整った顔……いいえ。実際には、彼の頭の上にあるふよふよと浮いている数字を見た。
『100』? これって、最高値? 恋愛指数が? え……嘘でしょう。冷たい態度を取り続けている婚約者の私へ……ではないわよね?
……では、これは誰に対しての数字なの?
そういえば……この前の神官の話通りだと、恋愛指数は『100』が最高数値で、つまり……レンブラント様は最高潮に誰かに恋をしているということ?
それって、誰なの? 私……ではないわよ。
だって、会場までエスコートしてくれる今だって、淡々とした態度を崩さず仕方なくといった義務感で満載だったもの。
今まで私は、レンブラント様はそういう恋愛事に対し、興味のない人だと思っていた。
婚約者の私に対しても、そういった空気にならないし、彼にとって婚約結婚などは義務なのだろうと……。
けれど、これって……最高に恋愛に興味ありってことよね?
何をどうして? と、現在私の頭の中は大混乱をしているけれど、レンブラント様には、ここでその理由を知られてしまう訳にはいかない。



