祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~

 すぐにやっぱりさっき否定したことは、本当なんだよー。ごめんね。てへぺろ! って言うのも、無理があり過ぎる? うーん……確かに想像したら、怒り狂って手が付けられなくなりそう。

「聖剣だけ盗み出して、エセルバードをここに置いてくっていうのは……?」

 これは私が、この旅の中で「いっそ、こう出来ればどんなに良いか」と思っていたことだ。ジュリアスは苦笑しつつ、首を横に振った。

「それは、駄目です。あちらには王家付きの魔術師も居るので」

 救世の旅を総責任者として任されているのは、このジュリアスだ。彼はこれで四回目のベテランなので、きっと皆が彼が動くのなら成功が間違いないと誰もが思って居るはず。

 大きな責任だけ背負わされて、エセルバードに手柄は譲るつもりだったんだ。

 なんなの。もう……自己犠牲が過ぎて、絶対に幸せにしたくなる。

「ジュリアス。私、絶対に貴方のこと、幸せにするからね!」

「……それはいつか僕が言うはずだった台詞なんですが……いえ。ですが、嬉しいです。ありがとうございます」