祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~

「その聖剣がないと、絶対に倒せない?」

「……ええ。これまでは僕が留めを刺していたのですが、今回僕は四回目ということもありますし万全の体制では来ました。大丈夫だと思いますが……殿下から聖剣を取り返すには、何か理由が要りますし」

 これまでずっと、エセルバードってジュリアスの悩みの種だったんだろうなと思う。延々とあのお子ちゃまの面倒を見て、しんどかったと思う。

 これからは、私がジュリアスを幸せにしてあげたい。

「あの、私……祝福の能力を、明かしても良いです。そうすれば、ジュリアスだって若返っただけだということになりますし!」

「それはあまり、僕は賛成出来ません」

 私の提案を聞いて、ジュリアスは表情を曇らせた。

「え? どうして?」

「……殿下はやはり嘘だったと怒り出すと思いますし、聖女様の能力がわかればそれもまた興奮材料になると思います」

 あ。そういえば私たちはエセルバードの的を射た指摘を、全部間違いだと言い張ったところだった。