祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~

 好きな人の恋愛対象(ストライクゾーン)に自分が居なかったとしても、それってジュリアスのせいでもなんでもないです。どうしようもないことだって、わかっています。

「いえ……そういう訳でもないんです。言葉は難しいですね。つまり……僕は恋をしたことがなかったんです」

「あ……そういう……?」

 恋をしたことがないという人も……確かに居る。恋をした時のとんでもない酩酊感は、脳内物質の仕業らしいから、そういう働きが少ない人だっているはず。

 人それぞれのはずだし。

「と、思って居たんですが……それは、違ったみたいです」

「あの……違うって、どういう意味ですか?」

 新情報が山盛り過ぎて、もう何がなんだかわからなくなっている私は混乱していた。

「僕は聖女様に恋をしているようなので、どうやらそれも間違いだったようです」

「……え?」

 私は彼の言った意味が、また良くわからなくなった……ジュリアス、今なんて言ったの?