祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~

 どうしてエセルバードがしてしまった殺人なのに、ジュリアスが犯人になることになったの……?

 いくら一国の王の命令だとしても、息子の殺人をそんな方法で隠蔽するなんて普通なら考えられない。

「僕はもう結婚する気がその時に既になかったんです。だから……爵位なども弟に譲りました。エセルバード殿下の子は、もうすぐ産まれようとしていました」

 庶民を孕ませたって、言ってたものね。最低でしかないけど。

「あの……エセルバードは、何歳のお話ですか?」

「十四の時のことです。まだ、殿下も子どもと言える年齢でした」

 そんな幼い年齢でとんでもないことをしたエセルバードにも驚いたけど、ジュリアスが彼を庇おうと思った事情がなんとなくわかった。

 ああ……だから、すべての罪をかぶったんだ。

「そして、思ったのです。いつか大きくなった時に、父親が司祭を殺してしまった罪を犯した王子だとわかれば……この子が傷つくだろうと」

「ジュリアス……」