「何を言っている。ジュリアス。お前自身のことだ! 哀れな英雄だなぁ? 尽くしたものにすべて裏切られて……世界を何度も救って英雄と呼ばれようが、たかが一度の過ちを理由に手のひらを返す。ははは。お前ほど、人民の為に尽くした男も居ないだろうに。真実を明かすことも出来ない! 可哀想だ」
エセルバードは気が触れたように笑って、ジュリアスは私の手を引いた。
「……行きましょう。殿下の声を聞いて、誰かがお付きの者を呼んでいるはずです」
叫びだしたエセルバードの声は、確かに大きかった。
「あのっ……大丈夫なんですか?」
ジュリアスは軽く早歩きしている程度なんだけど、手を繋がれたままの私はそれに着いて行くために小走りをしなければならない。
「ええ……エセルバード様はああして一度怒りを露わにしてしまうと、なかなかそれを抑えられないのです。それは、彼自身の持って産まれた性質で、それを抑えるようになるための訓練には多くの努力が必要だったはずでしたが……」
もしかしたら、亡き王妃……エセルバードの母親から、ジュリアスは遺された息子のことを頼まれていたのかもしれない。
エセルバードは気が触れたように笑って、ジュリアスは私の手を引いた。
「……行きましょう。殿下の声を聞いて、誰かがお付きの者を呼んでいるはずです」
叫びだしたエセルバードの声は、確かに大きかった。
「あのっ……大丈夫なんですか?」
ジュリアスは軽く早歩きしている程度なんだけど、手を繋がれたままの私はそれに着いて行くために小走りをしなければならない。
「ええ……エセルバード様はああして一度怒りを露わにしてしまうと、なかなかそれを抑えられないのです。それは、彼自身の持って産まれた性質で、それを抑えるようになるための訓練には多くの努力が必要だったはずでしたが……」
もしかしたら、亡き王妃……エセルバードの母親から、ジュリアスは遺された息子のことを頼まれていたのかもしれない。



