祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~

 私本人も今までになかったという特別な『祝福』が何なのか楽しみだし、今はわからなくてもいつかわかれば良いなあ程度でのんびりした気持ちだった。他の皆だって、そんなものだったと思う。

 聖女の祝福はその時々で変わるからそれは期待してもいけないとないものとして扱うようだし、聖女は居るだけで良いように考えられていて魔物討伐には直接関係していない。

 そう。救世の旅の代表の勇者として、今回の旅に参加することになった第二王子を除いては、当人すら誰も気にしてなかった。

 旅の出立時に真っ先に紹介された彼、エセルバード・ヘーリオスは王子様然とした金髪碧眼の見目の良い男性ではあった。

「おいおい。今回の女はまるでお荷物だな。いや、置物か。一応は、聖女ではあるからな」

 紹介されて早々いきなり浴びせられた暴言にぽかんとしてしまった私を馬鹿にしたようにして鼻で笑い、エセルバードは自分用の馬車へとさっさと入って行った。

 え。うわ最悪。絶対ときめかないよ。あんなの。