祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~

「うるさいうるさい。たかが、町娘を一人孕ませたからと……俺は王族だぞ! それを、あの司祭がしゃしゃり出て来たんだ。ジュリアス……お前は王から俺を庇うように指示されてどんな気持ちだった? 母上を父上に取られ、その息子のために殺人の罪まで着せられることになった……俺は可哀想だと思ったよ!」

 ……え?

 私はエセルバードの言葉が衝撃的過ぎて、一度にはすべて理解することが出来なかった。

 司祭を殺したのは……エセルバードだったの? だから、それを王に頼まれてジュリアスが被った。

 ……好きな人の息子だったからってこと?

「……殿下の仰ることは、僕には理解出来ません。父からもそのようなことは何も聞いていません」

 ジュリアスはここに来ても、自分があの騎士団長だと認めないらしい。私はただ、呆然としていた。

 エセルバードの、自分勝手な最低さ加減に。