「ええ。そうです。ですが、聖女本人がこちらの世界に残りたいと思うなら、別です。誰かと結婚して子どもを設ければ、祝福の能力は受け継がれることもある……結婚相手は、感謝されるでしょう」
ジュリアスは何気なく壁にもたれて、腕を組んで私へ微笑んだ。
「……だとすると、なんでジュリアスは私が結婚したいと言ったのに、受け入れてくれないんですか?」
私は大きなベッドの上に、ぽふんと音をさせて座った。異世界の聖女の価値の高さを知った上で、彼の行動が良くわからなくなった。
ジュリアスは私と結婚したら、皆から感謝されるんでしょう? どうして彼は、即答で良いと言わないのかどうしてもわからない。
少しでも利を考える人なら、すぐに頷くはずだもの。
「……聖女様は、ご両親やご友人と会えなくなっても良いんですか。この異世界に留まるということは、彼らと会えなくなるということですよ」
見るからに情に厚そうなジュリアスは、異世界に残ることになる私の身内は良いのかということを聞きたいらしい。
ジュリアスは何気なく壁にもたれて、腕を組んで私へ微笑んだ。
「……だとすると、なんでジュリアスは私が結婚したいと言ったのに、受け入れてくれないんですか?」
私は大きなベッドの上に、ぽふんと音をさせて座った。異世界の聖女の価値の高さを知った上で、彼の行動が良くわからなくなった。
ジュリアスは私と結婚したら、皆から感謝されるんでしょう? どうして彼は、即答で良いと言わないのかどうしてもわからない。
少しでも利を考える人なら、すぐに頷くはずだもの。
「……聖女様は、ご両親やご友人と会えなくなっても良いんですか。この異世界に留まるということは、彼らと会えなくなるということですよ」
見るからに情に厚そうなジュリアスは、異世界に残ることになる私の身内は良いのかということを聞きたいらしい。



