いつも心の中で馬鹿王子を呼び捨てにしていたせいか、ついついそのまま呼びそうになったんだけど、すんでのところで敬称を付けることを思い出した。危ない。
「聖女様。これを今、誰にも明かさない理由ですが……貴女は誰かが怪我をするたびに唇を許せますか?」
「え……そ! それは!! 無理です!」
いくら気の良い騎士団の皆さんでも、怪我を治す度にキスを? それは絶対嫌。私は慌ててぶんぶんと首を横に振ったので、ジュリアスは苦笑して頷いた。
「僕は若返ると同時に、脇腹の怪我も治っています。本日大きな傷を負ったことは、周知の事実です。それが急に完治していれば、こちらが何も言わずとも聖女様の祝福の仕業ではないかと勘繰られることは間違い無いでしょう」
「たっ……確かにそうです。王子を庇って怪我をされたとなれば、あの人も知っているでしょうし」
「聖女様。これを今、誰にも明かさない理由ですが……貴女は誰かが怪我をするたびに唇を許せますか?」
「え……そ! それは!! 無理です!」
いくら気の良い騎士団の皆さんでも、怪我を治す度にキスを? それは絶対嫌。私は慌ててぶんぶんと首を横に振ったので、ジュリアスは苦笑して頷いた。
「僕は若返ると同時に、脇腹の怪我も治っています。本日大きな傷を負ったことは、周知の事実です。それが急に完治していれば、こちらが何も言わずとも聖女様の祝福の仕業ではないかと勘繰られることは間違い無いでしょう」
「たっ……確かにそうです。王子を庇って怪我をされたとなれば、あの人も知っているでしょうし」



