三桁の数居る中で全員与えられているらしい聖女の祝福は、私一人だけ忘れられて貰えてないっていう話ではないよね?
「あ。団長ー! 怪我大丈夫ですか? 私、傷薬と包帯持って来ましたー!」
「これは、聖女様……ありがとうございます。別に走らなくて大丈夫ですよ」
私は優しく微笑んだ団長に早く薬を塗ってあげなくては! という強い使命感に囚われて、彼の元まで急ぎ走った。
座り込んだままで私を待っていた団長や、両手に持っていた包帯と傷薬の入った小さな壺は何も悪くない。
何もない平坦な地面で、派手に転んでしまった私が何もかも全部悪いだけで……。
「あ。団長ー! 怪我大丈夫ですか? 私、傷薬と包帯持って来ましたー!」
「これは、聖女様……ありがとうございます。別に走らなくて大丈夫ですよ」
私は優しく微笑んだ団長に早く薬を塗ってあげなくては! という強い使命感に囚われて、彼の元まで急ぎ走った。
座り込んだままで私を待っていた団長や、両手に持っていた包帯と傷薬の入った小さな壺は何も悪くない。
何もない平坦な地面で、派手に転んでしまった私が何もかも全部悪いだけで……。



