けど、エセルバードがさっき言って来た心ない言葉を聞いていた団長は、そうは受け取らなかったのかもしれない。
団長は整った顔をゆがめて、悲しそうな表情で頭をかいた。
「聖女様が気分を害するのも、それは無理も無いと思います。あの子は母親が早くに亡くなってね。だから、周囲の皆で甘やかしてしまった。つまり……そうです。幼い頃から剣術指導を任されていた私の責任でもあるんです。どうか……許してやってください」
騎士団長は怪我をした部下に一声掛けてから、包帯を巻き終わっていた私へ手を差し出した。差し出されたそれを反射的にギュッと握れば、温かくて頼りになる大きな手。
こんな素敵で強い人に指導されていたのに、戦闘に参加していたエセルバードがあんなに弱いのはなんでなの……絶対、剣術の練習をサボってたでしょ。
私に言わせると周囲にどれだけ甘やかされようが、馬鹿王子が自分で選び取った道だと思う。
団長は整った顔をゆがめて、悲しそうな表情で頭をかいた。
「聖女様が気分を害するのも、それは無理も無いと思います。あの子は母親が早くに亡くなってね。だから、周囲の皆で甘やかしてしまった。つまり……そうです。幼い頃から剣術指導を任されていた私の責任でもあるんです。どうか……許してやってください」
騎士団長は怪我をした部下に一声掛けてから、包帯を巻き終わっていた私へ手を差し出した。差し出されたそれを反射的にギュッと握れば、温かくて頼りになる大きな手。
こんな素敵で強い人に指導されていたのに、戦闘に参加していたエセルバードがあんなに弱いのはなんでなの……絶対、剣術の練習をサボってたでしょ。
私に言わせると周囲にどれだけ甘やかされようが、馬鹿王子が自分で選び取った道だと思う。



