祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~

「私のあげた、指輪の精霊……? 嘘でしょう。嘘みたい。けど、ジュリアスを護ってくれてありがとうございます……」

「礼には及ばぬ。しかし、あの小僧……嘘ばかりつきおって……儂が剣を折ったのも、あいつが明確な敵意があったからだ! それをいけしゃあしゃあと自分は悪くない。このジュリアスが悪いと……精霊は嘘がつけぬから、あやつの父親も信じたわ」

 ……あー……もうなんだか色々ありすぎてびっくりしたけど、この指輪の精霊さんがジュリアスのことをエセルバードの嘘からも護ってくれたんだ。

 なんて強い護りの力なの。あのお店の店主さんにもお礼しに行かなきゃ。

 そして、指輪の精霊は私への説明の役目を終えて満足そうな表情で居なくなった。

 事態を把握した私が言葉を出せるようになるまで、しばしの時を要した。

「えっ……えっと、良かったけど……驚きすぎて、本当になんて言って良いかわからない」

「僕もそう思います……けど、ありがとう。由真。君がいなかったら、何もかもそのままだった」

 真面目なジュリアスは、今まで自分さえ我慢すれば良いって思って居たのかもしれない。