祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~

 そうでしょう! そうじゃないと、この国滅ぶと思うからそれはそれで良かった!

「エセルバードと会わなくて良いと思うと、本当に嬉しいです。けど……なんだか、勝ち逃げみたいですごく嫌です」

 これは私の正直な気持ちだった。

 だって、エセルバードって結局ジュリアスに全部おんぶに抱っこで本当に子どもだった。

 唯一の救いはというと、もう二度と関わらなくて良いってことくらい?

 私は気に入らないことを示すために、むうっと嫌な顔をしたけどジュリアスはそんな私を見て苦笑した。

「いえ。実は由真のおかげで、僕の汚名は晴らされてエセルバード殿下は実は……婿入りの話もなくなり、離宮へと追放されたんです」

「……え? 私のおかげ?」

 私のしたことって言えば、ジュリアスを若返らせて……恋仲になって……あ。折れた聖剣は元通りにしたよ。それは頑張ったかも。

 けど、それ以外で見当たらない……。

「ええ。由真は僕のためにこの世界に来てくれたんではないかと言うくらい……何もかも、救ってくれました」