祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~

 そして、いきなり唇を奪われて呆然としていると、眩しい光の中でジュリアスが笑ったのが見えた。

「ありがとう。絶対に倒します」

 彼はそう言うと離れて行って、私はぺたんとその場に座り込んだ。

 えっと……ああ……もしかして、力を使い過ぎてたから、私のキスで充電みたいな感じなのかな?

 それほどの間を置かず、蛇の威嚇音が何重にもなった声が届いて辺りの空気が軽くなった。

 やった……終わったー!!

 あの恐ろしい魔物テスカトリポカより、馬鹿王子エセルバードの方がこの救済の旅のラスボスだった気がしなくもないけど、ほんっとうに良かった!

 これで救済の旅終わったってことは、あいつともう会わなくて良いって事だよね!? 

「由真。ありがとうございます。助かりました」

「ジュリアスー! ほんっとうに良かった。あいつが背中を襲おうとした時、もう終わったと思った。驚いたけど、本当に無事で良かった」

 私は近くまで戻って来てくれていた、ジュリアスに抱きついた。流石強いと太鼓判付きの騎士団長。あんなに巨大蛇と戦っても、全然身体に傷がない。