祝福のキスで若返ったかつての英雄に、溺愛されることになった聖女は私です!~イケオジ騎士団長と楽勝救世の旅と思いきや、大変なことになっちゃった~

 私が人の興味ってこういうものだよねと遠い目になっていると、エセルバードのお付きの人が慌てていた。

 ……あれ? エセルバード、トドメを刺しに行く最後に行くだけで良いっていう話じゃなかった?

「えっ……嘘でしょう!」

 エセルバードは何も出来ないだろうと思っていた大方の予想を裏切るように、巨大な大蛇テスカトリポカに対し善戦していた。

 ……というか、持っている剣が良いせいかもしれない。あの剣に触れたものは、スパリと切れて尋常な切れ味ではなさそうだった。

「殿下、お下がりください!」

 皆の心配したことを全部実現させていくスタイルなのか、エセルバードがまた、ジュリアスに庇われて傷を負わせた。

「ああー!! もう!! エセルバード、なんてことしてくれたのよ!」

「うるさいな! 役立たずのくせに……ああ。お前、祝福の力でなんとかしてみろよ!」

 まるで不安を煽るように言われて、私は思わず結界から出て行きそうになった。

「エセルバード殿下……いいや、役立たずはお前だ! 良い加減にしろ!! 王族だからと、言って良いことと悪いことがある!」