私は今、この世で一番嫌いな存在である橘彩音と共に、担任の塚田先生に会いに職員室にやってきていた。
「珍しいコンビだな。二人揃って俺に話ってなんだ?」
塚田先生の席は入口近くであったため、すぐに見つけることができた。
どこかのクラスで次の授業が塚田先生担当教科の体育であるのか、すでにジャージ姿の先生は椅子に座りながら不思議そうに私と橘彩音を交互に見比べていた。
「先生!私、映画部を作りたいんです!」
何の説明もなく唐突にそんなことを言い放った橘彩音に、先生もぽかんと口を開けて固まっていた。
「…えっと、映画部?うちにそんな部活はなかったと思うんだが…」
「はい!だから作りたいんです!そして文化祭で私たちの作った映画を流す予定です!」
先生はますますわけがわからないといった顔で目をぱちくりとさせていた。
橘彩音に承諾したのが今朝。
とりあえず文化祭で映画を流すことを実現化するためにも、先生に頼み込みに行こうと半分無理矢理連れられるようにして昼休みに直談判しにきていた。
当の先生はやはり理解が追いついていない様子だ。
「部活を新しく作ることは可能だが、最低でも五人部員が必要だぞ。橘が言っている自作の映画を文化祭で流すとなったら、個人的に流すことはきっと無理だろうけど、部活動での発表として生徒会に掛け合うことはできるだろうな。そうなるとやっぱり部員を五人集めて部活を設立して、生徒会に掛け合うことが現実的なんじゃないか?」
「珍しいコンビだな。二人揃って俺に話ってなんだ?」
塚田先生の席は入口近くであったため、すぐに見つけることができた。
どこかのクラスで次の授業が塚田先生担当教科の体育であるのか、すでにジャージ姿の先生は椅子に座りながら不思議そうに私と橘彩音を交互に見比べていた。
「先生!私、映画部を作りたいんです!」
何の説明もなく唐突にそんなことを言い放った橘彩音に、先生もぽかんと口を開けて固まっていた。
「…えっと、映画部?うちにそんな部活はなかったと思うんだが…」
「はい!だから作りたいんです!そして文化祭で私たちの作った映画を流す予定です!」
先生はますますわけがわからないといった顔で目をぱちくりとさせていた。
橘彩音に承諾したのが今朝。
とりあえず文化祭で映画を流すことを実現化するためにも、先生に頼み込みに行こうと半分無理矢理連れられるようにして昼休みに直談判しにきていた。
当の先生はやはり理解が追いついていない様子だ。
「部活を新しく作ることは可能だが、最低でも五人部員が必要だぞ。橘が言っている自作の映画を文化祭で流すとなったら、個人的に流すことはきっと無理だろうけど、部活動での発表として生徒会に掛け合うことはできるだろうな。そうなるとやっぱり部員を五人集めて部活を設立して、生徒会に掛け合うことが現実的なんじゃないか?」



