翌日
光莉:「おはよう成瀬くん」
ヒロ:「…おっす」
ヒロの家の近くで待っていた光莉
光莉:「一緒に学校に行こ」
ヒロ:「おう…なあオレ昨日ちゃんと駒沢のことずっと考えてたぞ」
光莉:「本当!」
嬉しそうにヒロの腕に抱きつく光莉
駿:「ヒロ!」
二人の様子を見て顔色を変えてやってくる駿
ヒロ:「駿…」
駿:「ヒロ、これどういうこと?」
光莉:「先輩?」
いつも落ち着いている駿が血相を変えて焦っている姿を見て不思議に思う光莉
ヒロ:……っ、
ヒロ:「あの! 駒沢のこと考えるのここまででいい? オレ付き合ってる人いるんだ」
光莉:「嘘…だって成瀬くんの周りにそんな女の子いない…」
ヒロ:「うん、女の子はね…オレが付き合ってるのはこの人」
そう言ってヒロは駿の腕を捕まえた
駿:ヒロ…
光莉:「えっ!? 何言って…冗談だよね?」
ヒロ:「冗談じゃないよ、オレは駿のために変わりたいと思った。そのくらい駿が好きなんだ!
こんな気持ちになるのは駿だけだ」
光莉:「……ちょっと、何言ってるかわかんない!」
動揺した光莉は走って行ってしまった
ヒロ:「……」
駿:「ヒロっ!」
駿はヒロを路地に引っ張っていって抱きしめた
ヒロ:「駿…昨日は電話に出られなくてごめん」
駿:「ヒロ、あの子…」
ヒロ:「うん、昨日 駒沢に告白されたんだ。それで…」
駿は指でヒロの口を押える
駿:「さっきの会話でなんとなくわかった。それにオレとのことちゃんと話してくれた。
だから十分だ」
ヒロ:「駿…」
二人は見つめ合いお互いの体に触れあう
じーっ
視線を感じる
ヒロ:「ねーちゃん!」
駿:「亜湖~ぉ…オレたちのことは卒業したんじゃ」
亜湖:「そーだけど…私だって邪魔するつもりはなかったけど、通学路だし
そんなことしてたら誰だって見るだろ」
ヒロ:誰でもは見ないと思うが…
駿:「ヒロ行こっ」
駿はヒロの手を取り歩き始めた
1-A 教室
前を向いて強張った顔で必死に自分を保とうとしている光莉
そんな光莉を後ろの席から心配そうに見ていることしかできないヒロ
男子:「成瀬~呼び出し」
女の子に呼ばれ教室を出て行くヒロ
光莉:あの子もどうせ振られるんだ
そう思いながらヒロを目で追う光莉
ヒロは髪を切り顔を出してから、数人の女の子に呼び出され告白されていた
ヒロ:なんで今更オレなんだ?
今まで話したことのない人まで…
顔を出したからか?
それだって駿の隣に自信もって立てるように
そう思ったからなのに…
