文化祭も終わりすっかり秋も深まった頃
颯大:「オレ、バーベキューしたい!」
突然 颯大が言い出した
陽一:「いいな」
陸:「じゃいつものこのメンバーで行くか」
亜湖:「あ…ねえ、うちの弟も呼んでいい?」
香澄:「駿のお気に入りだもんね」
駿:「うん」
駿は嬉しそうに微笑んだ
ヒロ、駿、亜湖の3人で帰っている
亜湖:「ヒロ、バーベキュー私に感謝してよね」
ヒロ:「おう、サンキューねーちゃん。駿、また一緒に行けるな」
ヒロは駿に笑いかける
亜湖:「駿! バレないよう気を付けてよ。あんたすぐ態度に出るから」
駿:「……、気を付ける…でもしょうがなくない? ヒロと一緒にいれるだけで嬉しいんだから」
そう言ってヒロの前髪を触りながら、ヒロを見つめる駿
ヒロは照れながらも嬉しそう
そんな二人を見て亜湖は鼻息を荒くする
亜湖:「駿、今日うち寄ってくか?」
駿:「いいの? 今日はうち親がいてダメだったから…」
亜湖:「いいよ、その代わりドアを少し開けておいてくれるなら」
ヒロ:「なっ、やだよ!」
亜湖:「ヒロぉ~ あんたイチャイチャする気満々なんだね」
カーっと真っ赤になるヒロ
駿:やった! ヒロもそのつもりなんだ
目をギラギラ輝かせている駿
そして迎えたバーベキューの日
颯大:「はーい、焼くのはオレと陽一に任せて、みんなジャンジャン食べてね」
ヒロ:うわー うまそうだなぁ
駿:「ヒロ、取ってあげるからお皿かして」
ヒロ:「ん」
駿はヒロの皿にこんもり肉をのせる
香澄:「あれ? 亜湖には取ってあげないの?」
亜湖:「私は自分のペースで食べるから大丈夫」
バクバク美味しそうに食べるヒロを見て満足そうな駿
香澄:「じゃあ、私は陸の取ってあげるよ」
亜湖:「なんで陸?」
香澄:「だって男の子はバクバク食べなきゃ」
颯大:「そんなこと言ってホントは陸のこと好きだったりして」
香澄:「そ、そんなわけ……あっ、」
香澄は焦ってお茶をこぼす
その場に微妙な空気が流れる
陸:「じゃ香澄、オレの取って」
陸が香澄にお皿を渡す
香澄:「…うん」
微妙な感じになったのを見て
陽一:「よし、どんどん焼くぞ! ほら食べろ食べろ」
陽一はどんどん肉を焼き始めた
その後は颯大が盛り上げてみんな楽しい時間を過ごした
片付けも終わる頃、陸が炭を持って出たあとを香澄が追う
香澄:「陸っ」
陸:「香澄、どうした?」
香澄:「さっき中途半端になっっちゃって…私の気持ち もうわかっちゃったと
思うけど、ちゃんと言わせて。私、陸が好き」
戸惑う陸
香澄:「私こんな派手なメイクしてるけど、陸は全然見下すこともなく普通に接してくれて…
頭もよくて優しくて回りのことちゃんと見てる陸だから好きになったんだ」
そこへちょうどヒロがトイレに行こうと出てきた
陸:「……香澄、ありがとう。でもごめん、オレ好きな人いるんだ」
ヒロ:なっ…
ヒロは偶然聞いてしまい、慌てて隠れる
ヒロ:ヤバっ、オレなんてとこに居合わせてんだ(汗)
香澄:「うん、よく亜湖と駿の方 見てたの知ってる」
ヒロ:え!!? ウソっ! ねーちゃん?!!
陸:「…ごめん」
香澄:「謝らなくていいよ、気持ち伝えたかっただけだし。だって私じゃどうにもならないでしょ?」
陸:「……」
香澄:「だって、陸が好きなのは駿なんだから」
ヒロ:なんだって!!!
