彼氏と偽彼女(ダミー)とオレの事情



2-B 教室

陸:「いらっしゃいませ、お嬢様」

入口に駿と陸が執事姿で立っている

ヒロ:うおっ…か、かっこいい!!
キラキラをいつもの倍は放ってんな

思わず足が止まり見とれてしまうヒロ

小林:「おい、成瀬どうした?」

小林が突然足を止めたヒロを不思議に思う

ヒロ:「あ、いや…行くぞ」

駿:! ヒロ♡

ヒロを見た駿はとびきりの笑顔で

駿:「いらっしゃいませ、ご主人様」

ヒロ:「駿!」

ヒロは間近で駿に見とれる

小林:「成瀬のねーちゃんの彼氏だ。隣の先輩も、やっぱ王子と言われてるだけあって
近くで見ると二人ともめちゃくちゃかっけーな」

ヒロ:オレの彼氏だけどな

駿:「ありがとう、高原駿です。ヒロの友達?」

小林:「成瀬のダチの小林っす。なんだ彼氏とも仲いいのか?」

ヒロ:「ああそうだよ、めっちゃ仲良し」

陸:この二人確かに仲いいんだよな

亜湖:「ヒロ!」

中から亜湖が出てきた

亜湖:「どう? 私の彼氏かっこいいでしょ」

ヒロ:「ああ、すげーかっこいい!!」

ヒロに褒められ照れる駿

亜湖:「じゃあ二人の写真撮ってやるよ、ほら並んで」

亜湖は駿の隣にヒロを立たせる

駿:亜湖! 仕事できるぅ!

亜湖:「はい撮るよ、いい顔して」

カシャ

満足そうな駿の顔

ヒロ:こんなに堂々といいのか?

陸:「亜湖、オレと駿のも撮ってくれ」

亜湖:「え~ しょうがないな、ほら撮るぞ」

カシャ


駿:「ヒロ、中で食べてく? ヒロの好きなクレープあるよ」

ヒロ:「食べる!」

亜湖:「はい、2名様ご案内」



クレープを食べながら入口の駿を見ているヒロ

小林:「成瀬のねーちゃんやっぱり美人だよな。あのキラキラ王子と並んでも引けを取らないし」

ヒロ:「そうか?」

小林:「おまえも顔出したら負けてないけどな」

そう言ってヒロの頭に触れる小林
それを見た駿はヒロのところに駆け寄ろうとする

陸:「駿?」

その駿の腕を掴む亜湖

亜湖:「悪いけどちょっと駿借りるわ」

亜湖は駿を引っ張り隅に連れてく

亜湖:「あの子はヒロの大切な友達だから大丈夫だ!」

駿:「でも…」

亜湖:「あの子はヒロが顔を隠す前からのダチなんだよ。ヒロがあんなになっても
変わらず友達でいてくれるいいやつなんだ。あんたのつまんない嫉妬なんかであの子たちの
友情を壊すんじゃないよ!」

駿:……っ

再びヒロの方を見ると小林と楽しそうに笑っていた

駿:ヒロの大切な友達…
ヒロにはヒロの世界があって…それもすべてオレで埋めたいなんて、傲慢だよな

亜湖の顔を見つめ大きなため息をつき、持ち場に戻って行く駿

亜湖:人の顔見てため息つくなんて失礼なやつだな!