ー 夏休みが終わり学校が始まった…また今日から毎日 駿に会える
この夏休みで駿との距離がグンと縮まった気がする

駿とのツーショット写真を見てニヤけているヒロ



そして今日からまた渡り廊下のパレードが始まる
駿はいつにも増してキラキラを放っていた
それに加えて、駿の顔もニヤけて全開で幸せオーラを漂わせていた

女子:「キャー! 太陽の光を浴びてさらにキラキラがーーー!」

女子:「だよねだよね、駿先輩 何かいいことあったのかな?」

女子たちがざわついている中

女子:「単に彼女といいことしたんじゃない?」

冷静な女子がポツリ


陸:「駿、ご機嫌だけど何かいいことあった?」

陸はいつもと違う駿の様子が気になっていた
亜湖はとっさに駿の腕を組み

亜湖:「それはちょっと言えないな」

と、なんとか誤魔化した

亜湖:夏祭りの後、絶対ヒロと何かあったんだ!
くーーーっ、夏休みはBLイベントが盛り沢山だったから…
残念!見逃した~






そんなある日の休み時間
2-B 教室

亜湖は駿の前の席に座り、二人で楽しそうにスマホを見ていた

駿:「あ、これかわいい!! 送って送って」

亜湖:「え~ どうしようかなぁ…タダではちょっとなぁ」

駿:「ん~ 仕方ない! 次のデートの時間と場所教える」

亜湖:「よし、取引成立! ヒロには内緒な」

亜湖は駿に写真を転送する
ヒロの寝顔の写真をゲットした駿は、写真を見てニヤけ顔

まわりから見たら仲良しカップルにしか見えない二人

そんな二人をじーっと見ている陸のところに香澄がやってくる

香澄:「ほんと仲いいよね、あの二人」

陸:「…ああ」

香澄:「まさかあの二人が付き合うなんて思わなかったわ」

陸:「そうだな、オレも驚いた」

香澄:「陸は? 陸は彼女とか好きな人いないの?」

陸:「オレは…いない」

そう言いながら難しい顔をする陸

香澄:「ねえ、陸と駿は中学からの付き合いでしょ? 陽一と颯大とはどうして
一緒につるむようになったの?」

陸:「元々 陽一と颯大は幼馴染で、オレと陽一は高1の時仲良くなって、それで」

香澄:「なるほど、私も亜湖とは高1からで…今年も同じクラスになれたから」

陸:「亜湖ってちょっと変わってるよな」

香澄:「亜湖? うーん そうだね、顔とのギャップがあって面白いよね」

陸:「そういう子がよかったんだな」

ポソっとつぶやく陸