――――さて、時間もちょうどよくなったところで、俺は快を連れて和風茶房にやって来た。
やはり女性やカップルが多くて男子高校生同士は絶滅危惧種だな。
まあ気にせず食べるか。快もいることだし心細くなんてないぞ!
「ちょうどお昼だから軽食を取ってから甘味にしよう」
「そうしようか」
俺はうどん、快は和食膳にしたようだ。
「やっぱり和食は久しぶりなのか?」
「あちらでも和食レストランはあったよ」
「ああ、寿司とか人気だもんな」
「うん。でもこっちで食べる和食はやっぱりより懐かしく感じるんだ」
「そう言うもんかぁ」
「そうそ。だから帰ってきてからはよく食べるし、茶道部で和菓子を食べられるのも嬉しいんだ。もちろん爽のお茶も美味しいよ」
「……っ、う、うん」
ほんと快はストレートに感情をぶつけてくるんだから。
「俺はまだまだだけど」
「普通に旨いぞ、大丈夫だ」
「それなら」
快がホッとする。
「でもまだまだお点前は難しいな」
「なら、夏休みうちに来るか?茶室もあるし、泊まる部屋もあるよ」
「爽の家に!?」
「うん。去年まではうちの母さんが講師を務めてたから、部長や先輩たちも夏に来てたんだよ」
「爽のお母さんが……」
「そうそ。だから今年も合宿したら面白いだろ?蓮葉や卯月……それから部長も誘って……」
「そっか。2人っきりじゃないのか……」
「え?」
「な、何でもない!」
どうしたんだ……?快もノリノリだと思ったんだが。
「竜兄や部長にも今年の合宿のこと相談してみようか」
「う……うん、そうだね!合宿とかわくわくする!」
「だろ?」
よし、快も乗り気で間違いないようだしだし……楽しみだな。そしてランチを終えればお楽しみの甘味である。
「フルーツ盛りほうじ茶アイスわらび餅パフェうま……っ!」
「す……すごい名前だね?」
快はぜんざいセットを頼んだようだが……俺だけ背伸びしすぎたか?しかしわらび餅にアイス……。
「旨いぞ。ほら、快もあーん」
わらび餅をひとつよそい快の口元に近付ける。
「えっ」
そんな驚いてどうしたんだ?
「わらび餅苦手だったか?」
「いやいやそんなことは!いただきます」
ぱくりと食べる快。
「どうだ?」
「ん……旨いよ」
「だろ?」
俺は続いてほうじ茶アイスをいただく。
「ん……こっちも旨ぁー」
「……」
「快?どうした?」
「やっぱりかわいいなって」
「……かわいいゆーなって。こんなガツガツ食べてんだから!」
「そこも含めてだよ。今日は色んな爽を見られて嬉しいよ」
「そんなの……快だって……」
「ん?」
何かを期待するような快の表情。
「お……教えてやらね」
ぷいっとそっぽを向いたのに……快は相変わらず楽しそうだった。うう……何もかも見抜かれている感じがするのは気のせいか……?
しかし快とのデートは確かに楽しくて、快とお揃いの手拭いまで買ってしまった。また行きたい……と思ってしまったのも事実である。

