いよいよルーカス様の誕生日パーティーが行われる日になった。
誕生日パーティーは夕方からおこなわれ、夕食なども振る舞われることになる。
大抵の貴族は早ければ午後から王城に集まり始め、会場となる王城内の大部屋に移動する。
私もノルディア公爵家にお世話になっているので、当初はフレイア様たちと一緒に王城に向かうはずだった。
「ダイン様、何で兵と共に大部屋にいるのでしょうか……」
私は、何故か治療兵の服を着て軍と共に大部屋に不審物が無いか調べていた。
シルバとスラちゃんは、任せろといった感じで部屋中を調べていた。
「まあ、リンの言いたいことも分かる。今日のリンは、ある意味主役になるかもしれないからな。ただ、前回色々活躍した実績もあるので念の為にと陛下からの指示だ。最近馬鹿な貴族がやらかしていたから、何があっても企みは防がないといけないのだよ」
ダイン様は、肩をすくめながら仕方ないと言った。
アーサー様とアメリアさんの婚約披露パーティーの際は、傷んだお肉を仕込んだりと中々手の込んだ妨害をしてきたっけ。
更に、どうもルーカス様の嫁になることを諦めていない貴族令嬢がいるらしい。
そういう不穏な情報を聞くと、私もできる限りのことをしないとって思ってしまう。
今日はダンスの際の音楽演奏もあるので、楽器なども全て調べることになった。
「よし、じゃあ厨房に行くぞ」
「ウォン!」
大部屋の確認は無事に終了し、不審物は確認されなかった。
ダイン様の後を元気よくついているシルバを見ると、思わずクスリとしてしまった。
因みに、厨房に行くと王城専属料理人も直ぐに状況を理解してくれた。
今回は食材は何も問題ないようで、私たちも思わず一安心だった。
「最後に楽団の控室に行くか」
「ウォン!」
最後に、今回初めて行く場所に向かうことに。
因みに、確認が終了したしたところは兵による厳重な警備が敷かれていた。
前世も含めて楽器に無縁な生活を送っていたので、実は少し楽しみだった。
ここで活躍したのが、もはやスライムの枠を超越したスラちゃんだった。
ちょんちょん。
「あの、スラちゃんが弦の調子が悪いって指摘しています」
「あら、本当だわ。張り替えをしないと駄目ね。しかし、このスライムは本当に凄いわね。さっきから色々な不具合をしているわ」
楽団の女性もビックリするくらい、スラちゃんの指摘は的確だった。
もちろん楽団員も日々のメンテナンスを忘れずに行なっているのだが、スラちゃんの指摘は更に上の指摘となっていた。
お陰で事前に確認できたと、楽団員はスラちゃんにお礼を言っていた。
これで楽団の楽器の確認も終了し、軍も楽団員の警備を続けることになった。
「フワーッ、ワフッ」
一方、シルバはというとやることが無くなって完全に暇モードに入っていた。
座り込んであくびをしているが、だらしない姿を続けているとまたスラちゃんに説教されちゃうよ。
誕生日パーティーは夕方からおこなわれ、夕食なども振る舞われることになる。
大抵の貴族は早ければ午後から王城に集まり始め、会場となる王城内の大部屋に移動する。
私もノルディア公爵家にお世話になっているので、当初はフレイア様たちと一緒に王城に向かうはずだった。
「ダイン様、何で兵と共に大部屋にいるのでしょうか……」
私は、何故か治療兵の服を着て軍と共に大部屋に不審物が無いか調べていた。
シルバとスラちゃんは、任せろといった感じで部屋中を調べていた。
「まあ、リンの言いたいことも分かる。今日のリンは、ある意味主役になるかもしれないからな。ただ、前回色々活躍した実績もあるので念の為にと陛下からの指示だ。最近馬鹿な貴族がやらかしていたから、何があっても企みは防がないといけないのだよ」
ダイン様は、肩をすくめながら仕方ないと言った。
アーサー様とアメリアさんの婚約披露パーティーの際は、傷んだお肉を仕込んだりと中々手の込んだ妨害をしてきたっけ。
更に、どうもルーカス様の嫁になることを諦めていない貴族令嬢がいるらしい。
そういう不穏な情報を聞くと、私もできる限りのことをしないとって思ってしまう。
今日はダンスの際の音楽演奏もあるので、楽器なども全て調べることになった。
「よし、じゃあ厨房に行くぞ」
「ウォン!」
大部屋の確認は無事に終了し、不審物は確認されなかった。
ダイン様の後を元気よくついているシルバを見ると、思わずクスリとしてしまった。
因みに、厨房に行くと王城専属料理人も直ぐに状況を理解してくれた。
今回は食材は何も問題ないようで、私たちも思わず一安心だった。
「最後に楽団の控室に行くか」
「ウォン!」
最後に、今回初めて行く場所に向かうことに。
因みに、確認が終了したしたところは兵による厳重な警備が敷かれていた。
前世も含めて楽器に無縁な生活を送っていたので、実は少し楽しみだった。
ここで活躍したのが、もはやスライムの枠を超越したスラちゃんだった。
ちょんちょん。
「あの、スラちゃんが弦の調子が悪いって指摘しています」
「あら、本当だわ。張り替えをしないと駄目ね。しかし、このスライムは本当に凄いわね。さっきから色々な不具合をしているわ」
楽団の女性もビックリするくらい、スラちゃんの指摘は的確だった。
もちろん楽団員も日々のメンテナンスを忘れずに行なっているのだが、スラちゃんの指摘は更に上の指摘となっていた。
お陰で事前に確認できたと、楽団員はスラちゃんにお礼を言っていた。
これで楽団の楽器の確認も終了し、軍も楽団員の警備を続けることになった。
「フワーッ、ワフッ」
一方、シルバはというとやることが無くなって完全に暇モードに入っていた。
座り込んであくびをしているが、だらしない姿を続けているとまたスラちゃんに説教されちゃうよ。


