その後も、私はノルディア公爵家に滞在しながら様々な依頼をこなしていった。
移動は馬車で行い、教会での治療の際は必ず教会の聖騎士団が私の護衛をしていた。
軍の施設で行動する場合も、必ず複数の兵が護衛についていた。
というのも、例の四家の令嬢が時々教会に来て私の様子を伺ったりしていたのだ。
流石に教会の聖騎士団に喧嘩を売る事はしなかったのだが、警戒はとにかく厳重に行った方が良いということになった。
王家としても、現時点で四家が問題を起こしている訳ではないのでアーサー様とアメリアさんの結婚式に招待させないということができないという。
この点は、中々歯がゆい状態です。
しかし、買い物も全てノルディア公爵家の御用商会に注文する事になったので、町に買い物に行くことがなくなってしまった。
前世では休日の買い物がストレス発散にもなっていたので、中々ストレスが溜まる状況だった。
シルバは、とても広いノルディア公爵家の庭で思いっきり走ってストレス発散できていたし、嫡男の赤ちゃんとの触れ合いも存分に楽しんでした。
そんな中、アーサー様とアメリアさんの結婚式の日となった。
私は、早朝からグローリー公爵家の御用商会に仕立ててもらったドレスを身にまとい、ノルディア公爵家の使用人に髪の毛をセットしてもらった。
髪をアップするスタイルは前世を含めても殆ど行ったことがないので、中々慣れないものがあった。
更にノルディア公爵家から髪留めやネックレスなども贈って頂き、今日はその贈って頂いたものを身に着けた。
これは、私がグローリー公爵家とノルディア公爵家の二大公爵家から加護を得ていると周囲の貴族にアピールするためだった。
「うんうん、リンに良く似合っているわ。薄い青色のドレスが清潔感を出しているし、髪留めも派手ではないから主賓にも配慮できているわね」
「ウォンウォン!」
ドレスアップした私のことを、フレイヤ様が満面の笑みで褒めてくれた。
主賓であるアーサー様とアメリアさんよりも目立たない衣装にするのが来賓のマナーであり、フレイヤ様も薄いオレンジ色のドレスに控えめのアクセサリーを身に着けていた。
あくまでも主賓が主役なので来賓が衣装の配慮をするのは前世の結婚式でも同じであって、私も参加した結婚式では控えめな衣装を身に着けていた。
中には空気を読まないで派手な衣装を身に着けてくる人がいて、周りからひんしゅくを買っていたっけ。
シルバとスラちゃんも私の衣装を褒めてくれたけど、シルバも生活魔法で綺麗にしてからブラシで綺麗に毛を梳いた。
ピカピカの毛並みのシルバは、中々の迫力があった。
スラちゃんは、いつも綺麗な体なんだよね。
「他の人たちの準備がまだだから、応接室に移動しましょう。出発時間までまだあるし、焦らずにいましょう」
「ウォン」
私たちは、フレイヤ様を先頭にして応接室に向かった。
そして、この日私の運命を決定付ける事をこの時点では全く予想していなかったのだった。
移動は馬車で行い、教会での治療の際は必ず教会の聖騎士団が私の護衛をしていた。
軍の施設で行動する場合も、必ず複数の兵が護衛についていた。
というのも、例の四家の令嬢が時々教会に来て私の様子を伺ったりしていたのだ。
流石に教会の聖騎士団に喧嘩を売る事はしなかったのだが、警戒はとにかく厳重に行った方が良いということになった。
王家としても、現時点で四家が問題を起こしている訳ではないのでアーサー様とアメリアさんの結婚式に招待させないということができないという。
この点は、中々歯がゆい状態です。
しかし、買い物も全てノルディア公爵家の御用商会に注文する事になったので、町に買い物に行くことがなくなってしまった。
前世では休日の買い物がストレス発散にもなっていたので、中々ストレスが溜まる状況だった。
シルバは、とても広いノルディア公爵家の庭で思いっきり走ってストレス発散できていたし、嫡男の赤ちゃんとの触れ合いも存分に楽しんでした。
そんな中、アーサー様とアメリアさんの結婚式の日となった。
私は、早朝からグローリー公爵家の御用商会に仕立ててもらったドレスを身にまとい、ノルディア公爵家の使用人に髪の毛をセットしてもらった。
髪をアップするスタイルは前世を含めても殆ど行ったことがないので、中々慣れないものがあった。
更にノルディア公爵家から髪留めやネックレスなども贈って頂き、今日はその贈って頂いたものを身に着けた。
これは、私がグローリー公爵家とノルディア公爵家の二大公爵家から加護を得ていると周囲の貴族にアピールするためだった。
「うんうん、リンに良く似合っているわ。薄い青色のドレスが清潔感を出しているし、髪留めも派手ではないから主賓にも配慮できているわね」
「ウォンウォン!」
ドレスアップした私のことを、フレイヤ様が満面の笑みで褒めてくれた。
主賓であるアーサー様とアメリアさんよりも目立たない衣装にするのが来賓のマナーであり、フレイヤ様も薄いオレンジ色のドレスに控えめのアクセサリーを身に着けていた。
あくまでも主賓が主役なので来賓が衣装の配慮をするのは前世の結婚式でも同じであって、私も参加した結婚式では控えめな衣装を身に着けていた。
中には空気を読まないで派手な衣装を身に着けてくる人がいて、周りからひんしゅくを買っていたっけ。
シルバとスラちゃんも私の衣装を褒めてくれたけど、シルバも生活魔法で綺麗にしてからブラシで綺麗に毛を梳いた。
ピカピカの毛並みのシルバは、中々の迫力があった。
スラちゃんは、いつも綺麗な体なんだよね。
「他の人たちの準備がまだだから、応接室に移動しましょう。出発時間までまだあるし、焦らずにいましょう」
「ウォン」
私たちは、フレイヤ様を先頭にして応接室に向かった。
そして、この日私の運命を決定付ける事をこの時点では全く予想していなかったのだった。


