ユウキとコーヘイは人が居ない名前も分からないビルに入った。入口の各テナント用の郵便ポストは壊れてるのもある無法地帯だ。コーヘイはユウキのヨダレまみれになった口元を自身の服の袖で拭いた。
「ヨッシャー」
2人はハイタッチをした。街に友情が勝った瞬間であった。
2人はビルを出て少し歩いた。どうもラブホテルが多い所に出てきたみたいだ。すると、そこにうずくまって吐いている女がいた。ユウキは、
「無視してどこかご飯屋行こうよ」
だがコーヘイは、
「いやいや、無視出来ないでしょ。ちょっと待ってて」
コーヘイはユウキを近くに停車させて、女に近寄る。
「大丈夫ですか?」
女が振り返ると、ずいぶん良い体臭が鼻を刺した。たぶん香水なんだろうが心地よい匂いだ。
「・・ぅん、たぶん」
女は再び体を戻して嘔吐した。
「ちょっと待っててくださいね。俺水かなんか買ってきますから」
コーヘイは急ぎ足でどこにあるかも分かっていないコンビニに向かってしまった。ユウキを残して。
「おい、どこ行くんだよ」
こんな声は今のコーヘイには届かない。
コーヘイはようやくコンビニを見つけて、そこで水を買って、女とユウキが待つ場所へ向かう。
視界にユウキと女を捕らえたコーヘイだが、それを見て、近くの電柱に身を潜めた。
どうもユウキと女は何か親しげに話している。女はタバコを吸っており、そのタバコを一服ユウキにさせていた。ユウキもまんざらでもない顔している。
おい、普段タバコなんて副流煙でも嫌うクセに。
コーヘイは何かモヤモヤする気持ちを抑え、2人の元に向かった。
「はい、お水」
「あ、ありがとうございます」
女はわりと落ち着いているように見える。女は立ち上がるがよろめく。
「大丈夫?」
「ごめん、ありがと」
女はよろけながらもどこか歩いて行く。
コーヘイはユウキの車いすを連れて女について行く。
「ヨッシャー」
2人はハイタッチをした。街に友情が勝った瞬間であった。
2人はビルを出て少し歩いた。どうもラブホテルが多い所に出てきたみたいだ。すると、そこにうずくまって吐いている女がいた。ユウキは、
「無視してどこかご飯屋行こうよ」
だがコーヘイは、
「いやいや、無視出来ないでしょ。ちょっと待ってて」
コーヘイはユウキを近くに停車させて、女に近寄る。
「大丈夫ですか?」
女が振り返ると、ずいぶん良い体臭が鼻を刺した。たぶん香水なんだろうが心地よい匂いだ。
「・・ぅん、たぶん」
女は再び体を戻して嘔吐した。
「ちょっと待っててくださいね。俺水かなんか買ってきますから」
コーヘイは急ぎ足でどこにあるかも分かっていないコンビニに向かってしまった。ユウキを残して。
「おい、どこ行くんだよ」
こんな声は今のコーヘイには届かない。
コーヘイはようやくコンビニを見つけて、そこで水を買って、女とユウキが待つ場所へ向かう。
視界にユウキと女を捕らえたコーヘイだが、それを見て、近くの電柱に身を潜めた。
どうもユウキと女は何か親しげに話している。女はタバコを吸っており、そのタバコを一服ユウキにさせていた。ユウキもまんざらでもない顔している。
おい、普段タバコなんて副流煙でも嫌うクセに。
コーヘイは何かモヤモヤする気持ちを抑え、2人の元に向かった。
「はい、お水」
「あ、ありがとうございます」
女はわりと落ち着いているように見える。女は立ち上がるがよろめく。
「大丈夫?」
「ごめん、ありがと」
女はよろけながらもどこか歩いて行く。
コーヘイはユウキの車いすを連れて女について行く。
