由岐奈が風呂から出て席で寛いでいるとウェイトレスがメニューとゲーム用のタブレットを持ってきた。
「御来店ありがとうございます」
由岐奈は夜食に春雨スープとおにぎりを注文した。
十一時、ゲームで遊んで由岐奈は眠くなってきた。
席は一応、高い仕切りで囲まれている。
だけど前を通る人からは丸見えなのが気になっていた。
──まぁ安いし、仕方ないかな。とにかく寝よう。
リクライニングシートを倒そうとしていると、
「お客様」
ウェイトレスが顔を出した。
由岐奈が起きているのを確認しに来たようだった。
「良かった、起きてらして」
ウェイトレスは由岐奈の近くに来てしゃがむと話始めた。
「あの、よろしければ、お部屋があるので、そちらでお休みになりませんか?」
「え、いくらですか?」
また追加料金かなぁ…由岐奈は、もう眠かったし満足していたので、これ以上の追加料金は今回は、するつもりはなかった。
「いえ、追加料金は要らないです」
ウェイトレスが小声で話を続けた。
「私、これから仮眠なんですけど、今夜の女性のお客様は一人だけですので…よろしければ一緒に仮眠室で寝ませんか?朝六時に、起こしますので」
──仮眠室かぁ…でも、いいのかな…
ウェイトレスはニコニコしている。
この子、凄く可愛いんだよね。少し話してみたかったし…
由岐奈は承知してウェイトレスに案内されてついて行った。
店の奥にあるドアを開けると幅広い階段があって、蛍光灯が点いていた。
由岐奈はウェイトレスの後ろから階段を上って行った。
階段を上って、すぐに白いドアがあった。
「ここです」
中に入ると、淡いピンクの壁紙で家具も可愛いピンクで統一されていてベッドは、まさかの天蓋付きで白いオーガンジーの布でドレープたっぷり利かせたお姫様ベッドだった。
「私の部屋なんですよ♪」
「えっ…いいんですか?お邪魔しちゃって…」
──先週、来たばかりの客に、いくら同性でも、そんな自分の部屋とかって…
「私、お客様とお話してみたかったんです。あ、でも今夜は遅いから少しだけにしましょう」
ウェイトレスはピンクの大きなソファの背もたれを倒し、ベッドにして布団をテキパキ用意した。
大きくて寝心地が良さそうだった。
「こちらで、おやすみください」
「あ、ありがとうございます」
ウェイトレスはニッコリ笑って自分のベッドにドサッと横になると、由岐奈の名前を訊いて自分も名乗った。
ウェイトレスは滝野ゆりなという名前で店長の妹だという。
二十歳になったばかりで、この店は五歳年上の兄が亡き両親の持ち家を相続して、広々とした家をゲームバーにして終電に間に合わなかった人達の憩いの場にしようと兄が始めた物だった、という経緯を話してくれた。。
「お客様が、ゆきなさんで私がゆりな…なんか名前似てますねっ♪」
ゆりなは嬉しそうに言ったが次の瞬間には寝入っていた。
──えっ?寝付き良過ぎない?
と思ったけど由岐奈も間もなく寝入った。
「御来店ありがとうございます」
由岐奈は夜食に春雨スープとおにぎりを注文した。
十一時、ゲームで遊んで由岐奈は眠くなってきた。
席は一応、高い仕切りで囲まれている。
だけど前を通る人からは丸見えなのが気になっていた。
──まぁ安いし、仕方ないかな。とにかく寝よう。
リクライニングシートを倒そうとしていると、
「お客様」
ウェイトレスが顔を出した。
由岐奈が起きているのを確認しに来たようだった。
「良かった、起きてらして」
ウェイトレスは由岐奈の近くに来てしゃがむと話始めた。
「あの、よろしければ、お部屋があるので、そちらでお休みになりませんか?」
「え、いくらですか?」
また追加料金かなぁ…由岐奈は、もう眠かったし満足していたので、これ以上の追加料金は今回は、するつもりはなかった。
「いえ、追加料金は要らないです」
ウェイトレスが小声で話を続けた。
「私、これから仮眠なんですけど、今夜の女性のお客様は一人だけですので…よろしければ一緒に仮眠室で寝ませんか?朝六時に、起こしますので」
──仮眠室かぁ…でも、いいのかな…
ウェイトレスはニコニコしている。
この子、凄く可愛いんだよね。少し話してみたかったし…
由岐奈は承知してウェイトレスに案内されてついて行った。
店の奥にあるドアを開けると幅広い階段があって、蛍光灯が点いていた。
由岐奈はウェイトレスの後ろから階段を上って行った。
階段を上って、すぐに白いドアがあった。
「ここです」
中に入ると、淡いピンクの壁紙で家具も可愛いピンクで統一されていてベッドは、まさかの天蓋付きで白いオーガンジーの布でドレープたっぷり利かせたお姫様ベッドだった。
「私の部屋なんですよ♪」
「えっ…いいんですか?お邪魔しちゃって…」
──先週、来たばかりの客に、いくら同性でも、そんな自分の部屋とかって…
「私、お客様とお話してみたかったんです。あ、でも今夜は遅いから少しだけにしましょう」
ウェイトレスはピンクの大きなソファの背もたれを倒し、ベッドにして布団をテキパキ用意した。
大きくて寝心地が良さそうだった。
「こちらで、おやすみください」
「あ、ありがとうございます」
ウェイトレスはニッコリ笑って自分のベッドにドサッと横になると、由岐奈の名前を訊いて自分も名乗った。
ウェイトレスは滝野ゆりなという名前で店長の妹だという。
二十歳になったばかりで、この店は五歳年上の兄が亡き両親の持ち家を相続して、広々とした家をゲームバーにして終電に間に合わなかった人達の憩いの場にしようと兄が始めた物だった、という経緯を話してくれた。。
「お客様が、ゆきなさんで私がゆりな…なんか名前似てますねっ♪」
ゆりなは嬉しそうに言ったが次の瞬間には寝入っていた。
──えっ?寝付き良過ぎない?
と思ったけど由岐奈も間もなく寝入った。
